今この人の名前を新聞の書籍広告やテレビで見ない日はないくらいの脳科学者・茂木健一郎がホストをしている「プロフェッショナル仕事の流儀」というNHKの番組があります。以前、中島みゆきのテーマソングが印象的だった番組「プロジェクトX]が終わった後、これに内容が引き継がれたのかなと思っていますが。
「奇跡のリンゴ」は2006年の1月にこの番組で放送されたそうですが、私は見逃しています。
夫が年末に書店で何冊か買った本の中にこれがあったので読みました。
- 作者: 石川拓治,NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」制作班
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2008/07
- メディア: 単行本
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「リンゴの木は、リンゴの木だけで生きているわけではない。
周りの自然の中で、生かされている生き物なわけだ。
人間もそうなんだよ。人間はそのことを忘れてしまって、
自分独りで生きていると思っている。」
木村秋則さんは、これが分かるのに家族を巻き込んでの苦闘の9年があり、ようやく完全無農薬の奇跡のリンゴが生まれます。
この本はその過程を追うことになります。 万策尽きてロープを手に山に入って、ハタと気づくシーン、
といってもフィクションではありませんが、まさにその場面は感動的です。
こういう強靭な精神をもった方に出会うと人間まだまだ大丈夫と何だかうれしくなります。
リンゴ農家の農業のお話しにとどまらず、文明について、自然と人間の関わりについて、子育てについて、
家族について、色々と考えさせられます。
読んだあと、私の庭もそろそろ土づくりからやり直しだな〜と改めて思いました。