信じられない話

今回、衆院選挙に向けて情報を求めて政治ブログ巡りをしていて、信じられない話がありました。
天木直人のブログからたどりついた頃は、人気ブログランキングの第2位、ご本人が収監されて(刑に服することになって)からか、その前後からは、第1位にランクされていたブログがあります。

植草一秀の「知られざる真実」>というブログでした。何回かランキングの順位をみているうちに、ブログを覗いてみようとクリックして入ってみました。どうも経済学者が書いているブログで、反小泉反自民政権交代を望む内容だということはわかりましたが、あの痴漢騒ぎの植草さんだとは思えません。それが、丁度、解散後の8月3日夕方のニュースで、あの植草さんが収監される場面が流れました。ひょっとしてと、ブログを覗いて一致しました。不思議なことに、翌日以降、このニュースが取り上げられることはありませんでした。

それから、いろいろブログを訪ねて、あの植草さんの痴漢事件は冤罪らしいというか、はめられた事件だとご本人も支援している人たちも思っていることがわかりました。それが、なかなか信じられません。一度痴漢事件で多分、本人も認められたはず。それが、2度目が報じられた時には「あ、これは病気」と思っていました。それから先、ご本人が冤罪を訴えて、支援者が運動している事も知らなかったですし、マスコミも取り上げていません。

私はネットで2冊の本を購入しました。一冊は植草一秀著「知られざる真実ー勾留地にてー」(第一刷2007年8月3日)、もう一冊は副島隆彦植草一秀の対談を本にした「売国者たちの末路 私たちは国家の暴力と闘う」(第一刷2009年7月1日)。2冊目の方は明らかに選挙目当てに書かれた本で、立場が違えばネガテヴィブ本と言われるような内容だと思います。私は経済問題に疎いので、内容についてはよくわからなかったのですが、一冊目の植草さんの本には確かに「真実」を感じました。

知られざる真実―勾留地にて―

知られざる真実―勾留地にて―


植草さんがなぜ嵌められたのか?が問題ですが、本によりますと、また、支援している人たちの信ずるところによりますと、小泉・竹中路線に当時、真っ向から異論を唱え、マスメディアで、「郵政民営化」は日本の資産をアメリカに譲り渡してしまうとして敢然と反対したからだといいます。すぐには信じ難いことですが、私は佐藤勝の「国家の罠」も読んでいて、「国策捜査」も否定できないと思っていますし、実際、3月に、小沢民主党代表の秘書が逮捕された時には、すぐ、「国策!?」と思ってしまいました。どうも、ウラを考えてしまうようになって、「信じ難いけど、無いとは言えない」くらいにはなっています。

私が気をつけたいと思っているのは、このブログや支援者のブログを知るまで、マスメディアの報じるままに「植草さんは痴漢で身を滅ぼした学者さん。懲りずに2度もというのは、もう病気」と思っていたことです。こんなことがあっていいのかと思いますが、社会的に抹殺され、やってもいないことで家族ともども苦しみのどん底に突き落とされ、名誉回復の機会も奪われるということが現実にあることがとても恐ろしい。
「知らされること(報道)を鵜呑みにしてはいけない」と同時に「知らされていない(故意に報道されない)事もある」ことに気をつけなければならないと思いました。
今日現在、この植草さんのブログのヒット数は第1位で19万9550です。また、釈放(解放)されるのは10月初めだそうです。