アサギマダラ連想

てふてふが一匹韃靼海峡を渡つて行つた。  安西冬衛



「軍艦茉莉」(昭和4)所収
語釈
【てふてふ】 蝶。
【韃靼海峡】 サハリン北部とシベリアとの間にある海峡。間宮海峡とも呼ばれる。


安西冬衛といえばこの短い詩一つで代表されるほど有名な詩ですが、
私にとってこの作者が特別なのは、母校の小学校の校歌の作詞者だから・・・
この詩は一度目で見て読むか、声に出して読んでみると忘れられない印象があります。
感覚でも楽しめる詩だからですね。


この詩には、「春」という題がついています。
アサギマダラを見ると、この詩を思い浮かべます。
「ダッタン」海峡は北だから、台湾とは関係ないか〜
「てふてふ」はアサギマダラじゃないかもな〜
でも、一匹の可憐な蝶が海峡を渡る姿は鮮明です。