平山郁夫さんと月の砂漠

今日、12月8日は太平洋戦争の開戦記念日、真珠湾攻撃の日です。
朝のコーヒータイムで母が話題提供。最近の若い子は何にも知らなくて「真珠湾はどこ?」という質問に「三重県」という小話みたいな話に「英虞湾や〜ん」と大笑いしました。「アメリカと戦争したこと自体知らない子もいるらしいね」「私らも明治のことは知らんかった」「でも、日清・日露戦争については知っていたでしょう?」「戦争中は負けてたのも知らないで勝った勝ったといわれて信じてた。軍国主義やったからね〜」「戦争の歌、杉野〜は何処(いずこ)〜♪ 昭和生まれの私が知ってる、何ででしょう?」なんて、珍しく過去のお話しに。締めくくりは母の一言「今は平和でいいわね〜」。

さて、昨日はゴルフの石川遼くんがMVPを受賞。
賞金王をはじめ9つのタイトルを獲得。受賞後の挨拶がまたまた素晴らしい!!
この人の発言はウソがなくて本当に気持ちがいい! 素晴らしい日本語! 18歳とは思えません。大人はこの人をお手本に!


今月2日、日本画家の平山郁夫氏(79歳)が亡くなられました。
今年、私は奈良の薬師寺で平山画伯の大きな壁画を見ました。
ラピスラズリの岩絵の具をたっぷり使った青い世界でとても豪華な感じがしました。
その前は、琵琶湖畔の佐川美術館で、ここにも平山作品が沢山ありました。
2005年には、画伯の故郷の生口島にある平山美術館にも行ったことがあります。
グループでついでに寄った美術館でしたが、さすがに素描から始まって、
若い頃の絵や、余り見ることのない瀬戸内の海を背景にした絵などがありました。
[

15歳で広島で被爆し、それ以後の平和を願う画業と行動は皆が知るところです。
アフガニスタンタリバンがバーミアンの石仏を破壊した時の世界へ向けての抗議行動も記憶に新しい。

平山さんのシルクロードの絵を見ると私はいつも「月の砂漠」の歌を思い出します。
「つ〜きの〜砂漠を〜は〜るばると〜♪」というあの歌です。
清明な自然と静寂を描いた大家でした。
東山魁夷さん亡き後、また日本画の巨匠を失うことになり、本当に淋しいことです。