涙もろくて・・・

老化現象なのでしょうか、最近、といってもここ十数年? 涙もろくなって困っています。
9日(土曜)のNHK「二本の木」という番組、歌舞伎の片岡仁左衛門さんと竹下景子の朗読で、「互いのガンを支えあい共に生きた日々」のドキュメンタリーをやっていました。最後、ガンの痛みに耐えかねて24時間の眠りにつくことを選択、その前に交わす息子との言葉。
「産んでくれてありがとう」「産まれてくれてありがとう」

10日(日曜)の毎日テレビ(TBS)の「筆談ホステス」。週刊誌みたいな番組表の案内には「耳が聴こえないハンデのある女性がなぜ日本一になれたのか? そこには母との壮絶な感動秘話があった!! 話題のベストセラー完全ドラマ化」とあります。見るつもりは無かったのですが、お風呂の前にチャンネルを渡り歩いて見ている内に見てしまうことに。ホステスという仕事を認めることが出来ない母親に、小さい頃から「一番になるのよ、なんでもいいから一番に。そしたら人は認めてくれるから」と母に励まされた斉藤さんが、母から自立するための職業がホステスだった。そして、幸運にも導いてくれる人 に出会って東京へ、筆談を通して心をつかみ、銀座で一番の売れっ子ホステスに。
厳しい母に筆談で「産んでくれてありがとう。育ててくれてありがとう」と。「許して」と書く母が続けて「日本一、おめでとう。よくやったね」。彼女が一番認めてほしかったのはお母さんだったのかもしれません。

11日(月曜)・成人の日。朝、2槽式洗濯機を回しながら、摘まみ食いのように20歳のピアニスト辻井伸行さんの昨年のバン・クライバーン国際ピアノコンクールでの優勝までのドキュメンタリー番組を。
セミファイナルはオーケストラとのピアノ協奏曲が2曲。指揮者との打ち合わせで、指揮者がピアノソロの後のオーケストラの演奏の出だしのタイミングを拍子で合わせようとしますが、辻井君は頭を振ります。通訳が日本人スタッフに聞いて、指揮者に「彼は息遣いで・・・と言っています」、指揮者がすぐに「あぁ〜ブリーズィング!」と納得。息遣いを大きくして合図を送り、ピアノとの出だしの一致が叶いました。指揮者が、辻井君は目が利かない分、他の能力がカバーして敏感、ある意味、健常者よりもコミュニケーションは容易(easy)だと。すばらしいですね!!
この指揮者のコミュニケーション能力も素晴らしいんだと思います。
こういう話に「私、弱いんです〜」

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