「おとうと」

  映画館のガラス窓のポスター
   祭日の今日、スキーをキャンセルした夫と一緒に明日は映画という話になっていました。
今朝になって夫の方から「インビクタス」にしようということで、お昼を済ませ、傘を持って出かけました。
インビクタス」は先日、友人から「土曜の夜夫婦で見てきた」と電話があり、「アフリカのラグビーの」というので
内容を思い出しました。マンデラさんを描いた映画で、モーガン・フリーマンマンデラを演じていて、共演者にマット・ディモン、
監督がクリント・イーストウッドで「インビクタスー負けざる者たちー」。ついでに政治の話になって、お互いの立場から色々話して、最後に彼女は「マンデラさんのような政治家が日本にもでてこなきゃ〜」でした。
土曜の夜で、かなりの入りと聞いていたのですが、今日は雨の祭日。案の定、映画館は人が一杯。あの3Dの「アバター」は売切れ状態。並んでいるうちに「インビクタス」も「ウリキレ」表示。じゃ「おとうと」にということで。
山田洋次監督で主演は吉永小百合笑福亭鶴瓶、「フラガール」の蒼井優と「それでもボクはやっていない」の加瀬亮
独特のゆっくりしたペースで話が進みます。涙あり笑いありですが、市川昆監督の50年前?の映画「弟」が下敷きです。
原作は幸田文。主演の二人は岸恵子川口浩だったかな。これからご覧になる方のために内容にはふれないで、感想を。
先日見たNHKのドキュメンタリー番組「無縁社会」の逆を行くお話しというといいかもしれません。
「無縁」というと孤独とか孤独死と関連されて報じられますが、人間関係の煩わしさを避けて選んだ生き方の結果というケースも多く、現代人のいきつく先でもあります。で、映画の方は、その煩わしい人間関係を捨てきれなかった姉弟を描きつつ、一人で死んでいく場所を用意している人たちの存在も紹介しています。じんわり泣かされますのでご注意を。
映画が終わると外は雨風激しく、あの名物の半屋根の道路をまたぐ橋を渡ってカルフールの1階で私はケーキセットを頂きました。相変わらずの強い雨風の中、歩いて帰りました。安物の折り畳み傘を持って出た私は、途中で傘が勝手にすぼんだり,柄がするすると勝手に短くなったりする傘を斜めに抱えて、夫の後を小走りで追っかけながら・・・