平成22年2月22日午後2時より橋下知事来箕

橋本知事と箕面市議会の「空港問題に関する」意見交換会>に誘われて出かけました。

2時からですが、会場は0:30。1時前に待ち合わせて、前の方に席を取って、ロビーに。
ゆずキャラの「滝の道ゆずる」くんがハカマに刀で幟を持ったお付の市職員を従えてお出迎え。
箕面の名産、止々呂美(とどろみ)の柚子製品や世界一になった地ビールの黒(スタウト)なども並べて置いてあります。
駅向こうの知り合いに会ったら、12時に来て、開場と同時に席を取って、お連れと食事を済ましてきたとか。
席についてからは、中・高の時一緒だった滅多に会えない友達にもあって隣の席に。

さて、舞台上、正面に市会議員が二段のひな壇にずらりと並び、右側に府知事の橋下氏。左側に倉田市長と二石市議会議長。
議長の「今日は、22年の2月22日の2時から2時間の予定で・・・」と開会の挨拶があって、始まりました。
メイプルホールの大ホールは一杯。1週間前には池田で、その前には豊野町能勢町でもあったとか。
箕面市は大阪空港(伊丹)については騒音問題もなく、近くて便利という理由で廃港には反対が大勢というのが常識的なところかな。
まず、15分の知事からの訴え?では、最初に、目先の利益を考えるのではなく、20年、30年先の大阪、子ども達にどんな大阪を残すのかを考えてほしいと。空港近場の箕面(知事の奥様の出身は箕面)市民には一番痛いところをまず一発?というところ。この辺も入り方がとっても上手!
知事の主張はまず、騒音公害を抱え住宅密集地にある伊丹空港に換わる空港をということで関西空港が出来た。
伊丹をどうするかという問題を考えないで来た事が今問題になっている。まず、空港は海岸沿いにあるべき。
もし、予備空港を求めるとすれば、神戸。関西の発展は空港と港湾の機能をフルに使って考える。
中国の観光客を呼んで関空から北海道なり日本各地に飛んでもらう。
伊丹の利用者は現在45%が東京・福岡で単なる移動の駅。リニア中央(名古屋)が開通すれば35%減少と計算されている。
政治は方向性を示すべきで、具体的なことは進める中で考えて、出来るようにする。
各政党グループから均等に質問を受け付け、知事が答えるという時間には、箕面市が平成30年に北大阪急行延伸を実現するとしている案についての質問が沢山ありました。これは、今、千里中央まで来ている北大阪急行をヴィソラという商業施設のあるかやの中央(ここに映画館・シネマコンプレックスもある)まで伸ばしてほしいという計画。(ここは東西に伸びる箕面市の中心部になり、延伸すれば箕面から新大阪直結。なにわ筋線が開通すれば、関空へのアクセスとしても便利になる。)
知事の回答は、今のままでは南の市町村からの理解は得られないし、優先順位からしても私の知事の間には府の援助は無理。しかし、中・長期的に考えて大阪空港廃港と議会で決議されるのなら、私も考える。議員さんの中には「取り引き」と表現される方も居たが、知事の言い分は、思考停止のままか、未来志向でいくのか、一歩踏み出すなら考える、駆け引きはありという言い方でした。(箕面市長は最後の挨拶で、魂を売れば全額府で延伸と取れますが、と締めくくって会場から笑いが起こっていました)
箕面から遠くなるといっても、海外旅行へ出かけるまでの30分、1時間の時間はそんなに問題だろうか? それより、関西圏の発展、未来からの視点で2、30年後を考えてほしいとも。
議員さんの質問に答えているうちにホールの空気を読んだ知事は身体ごと聴衆の方に向いて、席を立って、直接、聴衆(市民)を煽るように。決めるのは箕面市会議員であり、議員を動かすのは市民!といういつもの熱のこもった訴えです。
この辺、「たかじん」の頃と変わらないな〜というところでもありますが、論旨は明快。
共産党からの反対意見も具体性があって、不安を抱える市民を一部代弁しているようでもあったのですが、「活性化」「雇用の拡大」について、知事は関空を国際ハブ空港にすることによって「活性化」「雇用の拡大」をしたいと思っているわけですから、共産党が具体案を提示できない限り、理想論的に聞こえるし、「あとは選んでもらうしかない」という「話しても無駄」論でかわされてしまいます。
市民派議員からの「文化行政カットをしておきながら文化のないところに人が集まるのか?」という質問にも、「ワッハ上方」も楽団も、国際児童図書館、などについても廃止にしたのではない、行政の無駄を省いて、危機感を持ってもらい、自立の方向で今頑張ってもらっている、と反論。
こういう形で知事が直接市町村へ足を運んで伊丹廃港を訴えて世論を変えていこうという意気込み。その熱さ、熱意は充分感じることが出来ました。
沖縄の基地移転問題についての危ない質問にも大阪府知事という立場から、安保の問題は国が判断、国から要請があればその時点でテーブルにはつく、とわきまえた答え方でした。大阪府下43市町村、800万人の利益を考えているという姿勢も明確。
場の空気(拍手が段々増えていく)を上手く読んで、この席で誰を味方に何を勝ち取るか、が明確。
市議会での大阪空港廃港賛成決議を皆さんの力で!とハッキリしています。説得力も迫力も充分!
誘ってくださったNさんと挨拶もせず別れてしまいましたが、隣に座った旧友は自転車置き場までの間に
「元々の話が、以前は”空港いらん”やったのに今は廃止は困る、では・・・」
「地域エゴと言われても仕方ない面あるしね〜」と私も。 説得されてしまったかも・・・
反対意見の共産党市議のHPを見つけました:http://sky.ap.teacup.com/natehiroki/294.html