電話があって・・・あれやこれや

今朝、高知のSさんから電話。夜ではなく午前中というのが珍しく、どうしたの?というと、昨日ディナーショーで横山幸雄さんのピアノを聴いて、お食事のときはお話も出来たという。最近は辻井くん(バン・クライバーンで昨年優勝、評判の20歳のピアニスト)の先生として取り上げられるらしく、「あのショパンコンクール以来・・・」と言うと、とても喜ばれて、旧知のって感じだった様子。
横山幸雄さんといえば、ブーニンショパンコンクール(1985年)の次(1990年)のコンクールで3位、日本人最年少入賞だった横山氏。19歳という年の割には落ち着いてみえたので、今丁度いい感じだとか。働き盛りの年齢で国内外で忙しく活躍されていて、テレビは一切見ていないらしいよ〜と久しぶりにピアノの話題でしたが、それからは、トヨタはど〜よ!から、民主党の話、政治の話、普天間の話、小沢さん、鳩山さんはど〜よ!から、だから龍馬よ!と、いよいよ話はドラマから、司馬さんの「竜馬がゆく」になって、龍馬の乙女姉さん宛の手紙から、健脚ぶりが龍馬の活躍を支えたという井沢元彦説を紹介したり、三菱がNHK香川照之岩崎弥太郎が汚過ぎるとクレームをつけたとか、話は尽きず・・・でした。
今の時代は大変な時代、だから面白いかも、だから龍馬かも・・・ということでした。

ところで、3月10日は阪急開業100周年で取り上げましたが、忘れてならない日、東京大空襲で約10万人もの人が命を落とした日でもあります。私は前年生まれですので、いつも戦後何年というと自分の年齢から1つ引けば分かるのですが、東京大空襲も同じ終戦の年の3月の事ですので、今年は65年です。
アメリカのアカデミー賞はお伽噺のアバターよりは継続中の「戦争」をありのままに映したというハートロッカーが栄誉に輝いたとか。東京で10万人殺したアメリカが65年後の今もイラクで「戦争」をやっています。日本は9条を「持っていて(持たされて?)」よかったと言えます。これからも堅持するのかアメリカから問われるのであれば、はっきりと答えを出すべきだと思います。

前日の9日、パリ発のニュース、フランスのミッテラン文化相が映画監督の北野武さんに芸術文化勲章の最高位のコマンドール賞を授与。3月11日から9月までパリのカルティエ現代美術財団の美術館で個展「絵描き小僧」(直訳すると”ペンキ屋の倅”とか=お父さんがペンキ屋さんでしたね)が開かれ、また、現代美術館ジョルジュ・ポンピドー芸術文化センターでは、同じく11日から6月まで、北野監督の映画作品が連続上映されるとか。
この方は、監督業のスタート時点から、どうも日本よりは海外での評価の方が高く、ただ一人、淀川長治さんが「すばらしい」と仰って才能を認め世界的な監督になると予言もしておられたような。それにしても、多才多芸の人です。
私は最初の頃の暴力シーンには???疑問でしたが、HANA-BIという映画の中で見た絵がステキでした。北野監督の絵だと後で知って驚きました。座頭市の下駄タップはアイディアがいいし、実際見ていても楽しく面白かったです。映像はいつも緊張感があって美しいな〜と思いますが、私の中では未だに海外で評価されて、それで見てみようかという順序は相変わらずのようです。
 サンルームで咲いている八重のベゴニア・センパフローレンス