ミニ同窓会と「火の魚」

昨日は難病を克服して仕事に復帰した方が、快復の内祝いの会食に呼んでくださったので、呼ばれた仲間に頼まれたプレゼントを持って出かけました。先週梅田へ出かけて買ってきたプりザーブドフラワーの置物が、立派なビルのフロアーいっぱいを使った大きな事務所のコレマタ立派な個室の大きなデスクや応接セットに、小さいけれど見劣りしなくて良かったかな〜と一寸ホッとしました。

小学校の同窓生と担任の先生と彼との話題は尽きず、美味しい中華料理を頂きながら楽しい時間をすごしました。一年前の彼は危ない状態で「次は彼?」なんて噂もあって、4月にお見舞いに伺ったときは、私も噂は本当かもと思ったくらいでした。でも、去年10月の同窓会を控えて、8月末に世話役の方から頂いた電話では、転院して手術が上手くいって、同窓会には出て来られるかもしれないと聞いてビックリしました。実際、同窓会では杖をついて出席、たまたま私の隣の席だったので少しお話もしました。ホテル住まいで二つの病院にかかっているということでしたが、今年に入って仕事にも復帰、そして2月中ごろ、このお誘いがありました。
ご本人も死ぬ覚悟をして遺書も書き、お姉さんに喪主も頼んでいたというお話でしたし、今だから言えるけどという話が皆からも。私もこんな体験は初めてです! 人間の生死というのは分からないものです。彼の場合も仕事仲間の上司の必死のお医者さん探しが功を奏して、その医者の4例目の成功例になった!というのは幸運でもあり寿命?でもあるというのでしょうか。すでに海外出張や国内の出張もこなしているが、やはり無理の出来ない身体で特に腰が弱っているとか。皆で歩くのが一番、歩くようにと助言も。本当に生老病死だけは平等、とはいえ、一面お金次第?とも…
帰りはトヨタのクラウン(1,2年病気の彼の快復を待って新車のまま倉庫にあったという)で先生のお宅、我が家と横付けで送って頂きました。10歳の頃から55年の越し方、社会的地位や身分、人生経験の違いや過多を超えてモノが言える関係は有難いな〜という半日を過ごしました。 
ところで、新聞に載っていたのですが、芸術選奨の各分野の発表がありました。「放送」分野ではドキュメンタリー「シリーズ 日本と朝鮮半島2000年(第1〜9)」のプロデューサーが受賞。録画を含めて欠かさず見た私としては「良かった〜!」。文部科学大臣新人賞に昨夜放送されたドラマ「火の魚」のディレクターの名前が挙がっていました。
「火の魚」(芸術祭大賞ドラマ)は原田芳雄の老作家と女性編集者の対決?がとっても面白かったというか・・・
尾野真千子さん、河瀬直美監督の「萌えの朱雀」から見ている女優さんですが、最近は「クライマーズ・ハイ」でも好演していました。二人の緊迫した関係(金魚の魚拓を迫るところがギリギリと切羽詰って、受ける彼女も凄みが)と老作家が余命限られた若い彼女にバラの花束を持って病院を訪ねる後半とのギャップも効果的。尾野真千子さんの最後の涙と、花束を抱えながら振り向いて原田芳雄に深々と頭を下げるお別れの微笑が印象に残るドラマでした。
そうそう、このドラマ、原作が室生犀星。 現在に置き換えて上手く脚色されていて、久しぶりにドキュメンタリーを超えるドラマ・虚構の世界を堪能しました。  満開のカランコエ