やっと普通?

朝の冷え込みは特別でしたが、今日はやっと暦どおりの陽気。
ここ数日の冷え込みもあって、桜は持ちがよいようで満開過ぎの今日も豪勢なお花見が出来ます。

昨日は、平沼新党の名前が決まりました。名付けたのは石原都知事だそうですが、この名前のことで、面白かったのが、みんなの党の渡辺善美代表と民主党渡部恒三氏のコメント。

渡辺代表は感想を求められて「何? たちがれ(=立ち枯れ)? ん? たちあがれにほん? 失礼しました。」
とぼけてだとしたら、ユーモア?のセンスが抜群です。
渡部恒三氏は「家出老人が増えて自民党が気の毒だ。この人たちは民主党小沢一郎君が最も有利になる行動をしている。」
「小沢君が幹事長を辞めなくても勝てそうな気がする。」 これも、ナカナカのコメントです。


昨日は関西テレビの夕方の番組「ANCHOR」、途中からでしたが、橋下徹大阪府知事と真向かいに政治評論家?の青山さんが大阪府の地図を置いて座り、真ん中にいつものアナウンサーが座って、府知事に聞く、というような番組でした。テーマは主に大阪府大阪市の統合=大阪都構想について青山氏が迫る!というような内容でした。青山氏は、大阪空港廃止について、「25〜30年後に廃止する問題を、何も今廃止、廃止、と言って敵を作らなくても」とたしなめる様な言い方でした。
橋下府知事の構想は、落ち着いてよく、よく、聞いて見ると、見掛けほど過激な内容ではなくて、ナルホドと思うことがあります。
たとえば、府市統合の話も、府が広域行政、市が地元密着の行政でキチンと役割の分担をしないと無駄が多く、大阪はよくならない。市の職員を首にするということではなくて、総数を減らしても、府市で役割分担をやり直し、広域行政がやりたければ大阪市長が知事になって貰ってもかまわない。府知事の権限を大きくしたくて言っているのではない。」ということです。都構想についても、話をよく聞いてみれば、先の先を見据えた良い考えで、こういう説明の仕方なら反対する人もいないだろうにと思うのですが・・・
でも、最初の橋下知事の言い方は、「市長、市職員は全体(大阪府、あるいは関西圏、あるいは日本)のことを考えていない。」から始まって、攻撃的で敵対的。その辺を二人が心配してアレコレ助言しようとしている、という感じです。
私は見ていて、また、吉備真備の「兵法の根本」を思い出しました。真備のことば「戦うべき敵を作らぬこと」です。
橋下府知事はまだ弁護士稼業の癖がぬけないで政治をやってるところがあるのかしら?と思わないでもありません。
相手を論破する、攻める、責めるの一辺倒で、自分の正当性を証明できればそれで満足というところが未だ政治家ではないな〜と。
法廷では勝ち負けだったかもしれないけれど、政治は勝ち負けではない。自分の考えが正しい=府民のためになる=と思えば、いかに同調者を作るかが大切。相手の考えを変えて、反対者も味方にしていく過程が大切になってくると思うのですが、若さゆえの焦りか、頭が良いからか、敢えて問題発言をして相手を打ち負かし、相手がひれ伏すまで押して押してというのでは、折角、言ってること、考えていることが正しくても、通じない!!