「記者クラブ」と「グアム統合軍事開発計画」

我が家の北と南の庭にある香りの花が、やっと、蕾が膨らんだり、綻んだりしてきました。
まず南の庭のミントブッシュ・モンシェリーという花、ミントの香りが風に乗って漂います。
もう一つの蕾は、北にある姫リラ=ミニ・ライラックです。これも花が開くと素敵な香りがします。
 

沖縄の普天間飛行場の問題に関して、見逃せないはずなのに、余り大きく取り上げられないニュースを。
自治北マリアナ諸島の上院議会が、日米政府に米軍普天間飛行場の移設先としてテニアン島の検討を求める決議をしました。          テニアン誘致を決議 北マリアナ上院議会 2010年4月22日沖縄タイムス 記事略」
(引用先:http://pub.ne.jp/dogyamat/?entry_id=2890508


それから、昨日の疑問、どうして日本の大手マスコミが普天間の問題でこうなのか、疑問でしたが、なるほど、と少し分かったことがあります。
政権交代してから、記者会見をオープンにして、フリーでも会見に参加できるようになったことに対して、55年体制以来、情報源の独占を続けてきた大手マスコミが既得権益を失いたくないため必死の抵抗をしているというわけです。今の政府批判を徹底して、民主党政権の鳩山・小沢を引きずりおろし、参院選でねじれ国会を実現し、あわよくば、元に戻したい、情報を独占し続けたいということでしょうか? 信じられない話ですが、余りに揃いもそろって無視、とか論調が同じ、なのは、やはり・・・と考えてしまいます。


もう一つの昨日の疑問、「グアム統合軍事開発計画」について、書かれたブログを見つけましたので引用します。
このブログは朝日新聞が「テニアン移設は日米両政府内では非現実的」としたことに対して、朝日を「記者クラブ制度に依存した貧弱な取材網には聞こえてこないだけ」と批判しています。「ちなみに記者クラブ制度があるのは、日本以外はアフリカのガボンだけ」とも書かれています。
「グアム移転」が日本発ではなくアメリカ発であることを明らかにしていますので引用します。
(引用先:http://50375842.at.webry.info/201004/article_4.html

 朝日新聞テニアン島への普天間基地移設のみを異常に強調しています。しかし、正確には「グアム島テニアン島サイパン島」(北マリアナ)への分散移転です。これは日本の社民党が言い始めた話ではありません。アメリ海兵隊が作成した計画にもとづいています。朝日新聞の記事は明らかに間違っています。鳩山由紀夫政権(民主党社民党国民新党の連立政権)が誕生したのは、2009年9月のことです。しかし、アメリカ側が沖縄に駐留する米海兵隊を「グアム島テニアン島サイパン島」に移転する計画を作成したしたのは2006年7月のことです。この計画(グアム統合軍事開発計画)は、2006年9月に公表されました。沖縄県名護市辺野古普天間代替施設を建設することを日米の間で合意したのは2006年5月のことです。だから、日米合意のわずか3ヶ月後のことです。鳩山由紀夫政権が誕生する3年も前のことなのです。


 アメリカ側は『グアム統合軍事開発計画』に基づいて、2006年9月に「沖縄に駐留する海兵隊のグアム・テニアンへの移転に関連する環境影響報告書」の作成に着手しました。2008年9月に、米下院軍事委員会に国防総省は「グアム軍事計画報告書」を提出しています。ちなみに、この報告書には普天間の航空部隊の大半がグアムに移転すると書かれています。2006年7月の『グアム統合軍事開発計画』に基づいて作成に着手した「環境影響報告書」は、3年後の2009年11月20日に米国防総省のグアム統合計画室のホームページで公開されました。「沖縄からグアムおよび北マリアナテニアンへの海兵隊移転の環境影響評価書」とタイトルがつけられています。これが、朝日新聞の書いた『テニアン島への普天間基地移設』です。日本の社民党はこの計画書にもとづいて、普天間基地グアム島テニアン島などに移設することを主張しているのです。


 朝日新聞は、テニアン島への移設計画について『日米両政府内では「非現実的」との見方しか聞こえない。』と明言しています。これは、記者クラブ制度に依存した朝日新聞の貧弱な取材網に聞こえなかっただけなのです。ちなみに記者クラブ制度は日本以外にはアフリカのガボンにしかありません。沖縄海兵隊の「グアム島テニアン島サイパン島」への移設計画を『非現実的』と非難することは、アメリ海兵隊が作成した軍事計画書を『非現実的』と非難しているのと同じなのです。

4月は、3月みたいでした。5月が楽しみです。