「のだめカンタービレ」後編・最終楽章

連休最終日の5日(水)、朝10時にと思って自転車で駆けつけましたが、30分でチケット買えるかな?というほどの混み具合。
並んでいるうちに「アリス」の吹き替え版は次々と満席の張り紙。「のだめ」は大丈夫かな〜、もし駄目なら「アリス」の3DかIMAXにしようと思っていました。結局、10時は諦めて、12時40分の真ん中後ろの良い席を取って、一旦家へ戻ってお昼も済ませることに。
帰ったら、隣の母が、「石川県の甥からドッサリ筍が届いたんだけど〜」。隣の玄関に行ってみると、まあ、大量の筍! 母はビニール袋に欲しいだけ取って、「あんた、どうする?」。これは、全部引き取ってほしいということね、と私は覚悟。「夕方、取りに来るからね・・・」(今は、忘れたい!)

さて、映画館、私の隣に座った中3になったばかりの女の子たちの会話が恐ろしい! 3人とも大きなポップコーンのバレルを抱えて、食べ食べお喋り、その中身が聞くに堪えないお祖母ちゃんキライ?!の話。「そんな事、言って、お祖母ちゃん、かわいそうよ」とよっぽど口を挟んでやろうかと思いましたが、止めました。「お祖母ちゃんから電話があると、お父さんはトイレ、お母さんはお風呂と逃げる。で、私が電話に出るの」と言ってますから、親が親なんでしょう。「来年は高校入学祝いがもらえるから、それまで・・・」とか、大人が直ぐ隣に座って居るのがわかっていて、聞こえても平気で話しているってことも、驚きでした。
 プラハは塔の街・モルダウ(プルタヴァ)川が見える(私のアルバム01から)

さて、「のだめ」は楽しい映画でした。フランスのパリとチェコプラハという二都物語になっていて、観光映画でもあり、モチ漫画チックで、かつ、恋愛映画、演奏家の根性モンでもあり、音楽映画そのものにもなっていて・・・
プラハの市民劇場  この中にスメタナ・ホールがある(私のアルバムから)

プラハのこの建物の前は、10年ほど前のWさんとの旅行の時、何度も通ったのですが、中にあると言うスメタナホールの内部がジックリ。ショパンのピアノ協奏曲第一を紫のドレスののだめちゃんがチェコフィルをバックに演奏します。これが素晴らしい! ショパンの第一は、オケだけの前奏が結構長いのですが、それも聞かせて、第一楽章と第三楽章を。ブーニンが1985年のショパンコンクールで弾いたのを思い出します。夢見るような第二楽章も…と思っていたら、演奏会のあとの静かなシーンのBGMとして流れます。このピアノを弾いているのが、中国のラン・ランさん。北京五輪のオープニングでピアノを弾いたあの人です! のだめこと上野樹里さんの指使いも表情も本当にいいんですが、ピアノがいい!!

ショパンは協奏曲以外に3番のソナタロ短調ベートーヴェンの31番と8番(悲愴)のソナタラヴェルのピアノ協奏曲ト長調、そして、3年前のドラマ「のだめ」で千秋と二人で連弾したあの思い出のモーツアルトの2台のためのピアノソナタ(K488)とピアノ曲だけでもこれだけが演奏され楽しめます。
その外にブラームスのヴァイオリン協奏曲ニ長調。そして、幻?の楽器テルミンが出ます!! 「テルミン」というのは1919年にロシア人が発明した世界初の電子楽器。アンテナ二本の電極?が直角に突き出ていて磁場が出来、そこを演奏者はかき乱す(鳴らす)ようにして演奏しますので、見た目は何もない空間を両手が踊っているように見えるだけ。NHKの音楽番組で見たことがありましたが、今回、この楽器と演奏が謎のシーンでサラリと登場します。

千秋の玉木君、今回は悩める王子さま。のだめちゃんの悩みにトコトン付き合って、このまま続けるか、それとも・・・と最後まで悩み続けます。千秋君のモノローグのようなナレーションがいいです。最初から最後まで怪しげな外人訛りの日本語を話し続けるシュトレーゼマンが与えたチャンスを切っ掛けに、悩みながらも、なんとか二人は演奏家としていつか同じ舞台でピアノ協奏曲をという夢をつないでいくことに。

最終楽章だけあって、ドラマ組(国内組)も総出演! そういえば毎週楽しみにドラマを見ていた頃から、すでに3,4年!
こんな素敵な映画にまでなって、楽しませてもらいました。 プラハ土産に買ったタイル絵
昨日は、夫も無事下山、帰り道もスイスイと夕食に間に合って、久しぶり3人でのディナーになりました。