- 作者: 加藤陽子
- 出版社/メーカー: 朝日出版社
- 発売日: 2009/07/29
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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<高校生に語る日本近現代史の最前線。普通のよき日本人が、世界最高の頭脳たちが、「もう戦争しかない」と思ったのはなぜか?>
書評欄で紹介されていたので興味がありました。これがナカナカ進みません。集中講義の記録なんですが内容が難しい。
もっとも、はかどらないのは、庭のバラの花の誘惑があることも理由の一つです、と言い訳を。
著者は東京大学文学部教授。先生の質問に答える高校生のレベルが飛び切り高い!
序章の「日本近現代史を考える」、1章「日清戦争」(「侵略・被侵略」では見えてこないもの)、2章「日露戦争」(朝鮮か満州か、それが問題)まで何とか読んで、今、やっと、3章の「第一次世界大戦」(日本が抱いた主観的な挫折)というところに入りました。残り、4章「満州事変と日中戦争」(日本切腹、中国介錯論」、5章「太平洋戦争」(戦死者の死に場所を教えられなかった国)です。
見出しは面白そうですし、高校生相手、イラスト入りで読み易いかと思いましたが、難しい!!
今のこのペースでいくと読み終わるのはいつ?
一日大雨の昨日、夜遅く戻った夫の話では、オリーブマラソンは5千人ほどのエントリーがあって、走り終えたら冷やしそうめん食べ放題のサービスがあったそうですが、夫たち数人は軟弱?ゆえ走らなかったそうです。前日の晴天の土曜日はクライミング出来たし、メインの目的はコレだったので充分満足だったとか。お土産は小豆島産100%のエクストラバージンオリーブオイルでした。
沖縄を再訪した鳩山首相、ニュースで色々取り上げられていますが、月末まで私は静?観。
◎<cangaelのアンテナ>欄のブログ「るりとうわた」さんの沖縄問題が、図入りで分かり易いので是非覗いてみてください。
同じく5月16日の記事、国会議員の歳費について書かれていたり、経済問題に弱い私には参考になりました。お薦めです。
◎ついでにお薦めブログ「内田樹(たつる)の研究室」の「言葉の力」「父親のかなしみ」もお薦めです。
結論のみを紹介してみますと:(ここに導かれるまでの論旨が内田先生の魅力ですので本文で味わってください)
「生きる力」とは平たく言ってしまえば「何でも食える」「どこでも寝られる」「誰とでも友だちになれる」というベーシックな三種の能力にほぼ尽くされる。要するに、与えられた場に適応し、手持ちの有限のリソースを最大限活用する能力である。
「学力」も同じである。ほとんどの人はこれを「成績」と同義語で、点数化し、優劣を比較できるものと思っている。けれども、学力とは文字通り「学ぶ力」のことである。何かが欠けているという自覚の強度のことを「学ぶ力」と呼ぶのである。
「言葉の力」とは、私たちが現にそれを用いて自分の思考や感情を述べているときの言葉の不正確さ、不適切さを悲しむ能力のことを言うのである。
言葉がつねに過剰であるか不足であるかして、どうしても「自分が言いたいこと」に届かないことに苦しむ能力を言うのである。