昨日の日経夕刊一面の左上コラム「あっぱれ!シニアの晴れ舞台」というタイトル。
「箕面市のシニア劇団”すずしろ”が米ニューヨーク・ブロードウェーに乗り込んだ。
2日間の公演は観客の心をつかみ、笑わせ、すすり泣きをさそった。」と書いてある!
若者に負けずシニアの海外進出が元気という一例として取り上げられたようです。
ええ〜!! 行ったんだ〜大成功したんだ〜とビックリ!!
2年半ほど前にメープルホールでこの劇団のこのお芝居を観ました。知り合いの方のご主人が主役でした。演出家は今年34歳の倉田操さん。カッコいい青年演出家で隣の池田市の市長の息子さん。富良野塾の塾生だったとかでご自身は俳優でもある。6年前の市民講座「60歳からの演劇入門」が切っ掛けで結成された素人演劇集団です。
演目の「煙が目にしみる」は、火葬場で焼かれて余りの熱さに逃げ出した2人の幽霊が、現世への未練でタメ息をついていると、突然「おまえは何で死んだんや」と母親が現れ、「えっ、おれが見えるの?」と仰天する幽霊。このおふくろさんが冥界と現世、幽霊たちと家族の霊媒となって、生前は言いそびれた感謝の思いを妻や子どもたち家族が伝え合うというもの。この老母が幽霊と通じているのが認知症の症状に取れて笑いを誘い、とても素人芝居とは思えないほどの重くて深い内容を笑いで包む熱演でした。この時も大きな拍手を受けて挨拶に出た倉田さんが「この芝居をブロードウエイへ持っていく」という夢を必ず実現すると発表されたのです。やったのですね〜本当に!
早速、久しぶりの電話をSさんに。「新聞に載ってた! ブロードウエイ、実現したのね! 一緒にアメリカ行った?」「私は、足がダメで、代わりに新潟の娘一家が」「大成功みたい!」「そう、2日間とも立見も出て、終わっても拍手が鳴り止まずだったって」「凄いね〜」「今からよみうりテレビでやるの」「電話して良かった。何時から?」「5時から、すずしろ、今、出てきた!」「じゃ、私も見るね、ご主人によろしくね!」
見終わった現地の観客の感想、「楽しみました。シリアスなテーマをユーモアと人間ぽさで表現したのがよかった」
オフブロードウエイの劇場は99席、補助席も満席で連日立ち見もということで、大成功!!
準備段階からのメイキング映像「この指とまれ」が来年、メープルホールで上映されるそうです。