「断崖」

昨日は午後2時から久しぶりに「コインdeシネマ」の映画を見ました。
1941年の作品でアルフレッド・ヒッチコック監督、ケーリー・グラントジョーン・フォンテイン主演。
生まれる前の映画で、白黒ですが、古くは感じません。この作品でジョーン・フォンテインはアカデミー主演女優賞を受賞。
"Coin de Cinema"のチラシ

原題は「suspicion=疑惑」で、プレイボーイのジョニーと資産家の娘のリナ、偶然の出会いから恋に落ち、あっという間に結婚。
ところが夫が勤め先のお金を使い込んでいることが分り、言い訳がいい加減な事から「疑惑」を持ち始め、遺産目当てに殺されるのではないかと「疑惑」は募る一方。結婚のお祝いに父親がプレゼントしてくれた由緒ある2脚のハイバックの椅子を売り払って、そのお金を元手に競馬で大もうけ、歎いているリナは、最後に買い戻した事を教えられてホッとするというシーンがあります。
その後、いよいよ身の危険を感じて実家に帰ろうとするリナを夫が無理やり車で送っていきます。その途中、断崖絶壁、下は波が逆巻く岩場です。ここで殺されるのではという疑惑と恐怖の頂点が上手く描かれています。最後は思い過ごしだったということで、車がUターンしてハッピーエンド。
疑惑と恐怖から被害妄想になって・・・というのは、映画のような極限状況は別として、私たちにもあり得ること。
事実をありのままに見て早目に「疑い」は解決しないと大変な事にという経験はあったな〜と。
見終わって、ヨーガ仲間と一緒になりました。椅子の話題が出ていて、ランチの時に親が大事に思っている物も子どもにとってはただの古道具、そろそろ身辺整理をという話をしていたんだそうです。映画でリナにとっては大切な椅子を夫が売り払ってしまうのも分るという話です。「アンティークの価値があればまだいいけど、値打ちのない物は整理しなきゃね〜」と言ったものの、私も着物や古いものを捨てきれずにいます。身辺整理を急がなきゃ〜
次回、12月は「若草物語」、エリザベス・テーラーが出ています。