柘榴(ざくろ)とスカイツリー

プールへ向かう途中、住宅街から中学校へ抜ける道の隅に植えてある柘榴が鈴生り、鳥よけのネットがかけてありました。
 古今東西の画家が永遠に留めおきたいと願うこの色!

 

ヴィソラ近くの住宅街の直ぐ裏にある、先日のぞいた田圃(たんぼ)に寄ってみました。
今日は、若いオーナーさんがいらっしゃったので、「貴重な田園風景、いつも楽しみにしています」と話しかけました。
「いや〜、ありがとうございます」と言われ、「今日は、稲刈り?」と聞きましたら、「機械で脱穀したところです」と。
「あぁ、そうでしたね。先日、刈り穂がハサ(稲架)に掛けてありましたね」、「そう、干せたのを脱穀したところです」。
若い娘さんお二人を相手に農業のお話中でしたので、写真を撮らせていただき、直ぐ失礼しました。

ところで、東京で建設中の東京スカイツリー、もう、500mの高さを越えたでしょうか。
2012年の開業予定で、高さは634m(ムサシ)、世界一高い電波塔になるそうです。箕面の山より高くなる!!
何かと話題ですが、建築の構造では、木造の五重の塔の心柱の考えを取り入れているといいます。外側が斜めの棒状の柱のような物で覆われているのも、建物の強度と関係があるそうですが、関西人には神戸のツヅミに似た赤いポートタワーを思い浮かべます。

先週土曜の日経のコラムでは「雨水利用 先人に学ぶ」と題して雨水研究所代表の「村瀬誠さんに聞く」という記事が。
雨水利用の英語はレインウォーター・ハーヴェスティング。「私はスカイウォーター・ハーヴェスティングと言っています。同じあまみずと読みますが、漢字で書けば天水です。」

 スカイツリーは雨水を生かして都市を再生する運動のシンボルになると思います。 
 350mの第1展望台に登れば、壮大な水の循環の中で東京は生かされていることが分ります。皇居のお堀は水溜りのように見えますが、40〜50km西の青梅市に降った雨が地下水になって最後に湧き出す場所なのです。
 450mの第2展望台からは群馬県のダムのある地域が見えます。はるか遠くから水を引いてくるのは持続可能とはいえません。スカイツリーは雨水をためる容量2635トンの地下タンクを備え、洪水を防ぐとともにトイレ用水や緑化などに使う計画だ。『天の恵みを下水に捨ててはもったいない』。
 雨水を極力活用し、残りは地面に浸透させる。それを当り前のこととして、国内はもとより世界に広げる拠点にスカイツリーはなるはずです。

都市に降る大雨で下水があふれて水浸しになるというケースが増えています。雨を邪魔者扱いして流してしまうのではなく、先人が水田の保水力を利用したように、一旦貯めて緩やかに流すという発想に切り替える。
「流す仕組みしかなかった法体系を全面的に変える都市雨水法といった法律が必要。戦後60年の間に定着した雨水への認識を改めなければなりません。」と訴えています。

地上634mの高さや捩れた形状に気を取られがちで、地下に巨大貯水タンクがあるとは知らず、驚きました。