折紙教室最後のレッスン

今年の春、自治会の会費を集金して届けに来られた時に、見せて頂いた作品や貰った作品を自分で折ってみたくて「今年90歳よ」と仰るKさんに教えて欲しいとお願いしました。そしたら快く引き受けてくださって、その後は精力的に知っている全てを教えてくださって(ややこしい割りに見栄えがしなかったり、面白くないものはカットして)、4日、最終日を迎えました。
お約束の12時45分にMさんをお誘いしたら、Aさんはやはり体調思わしくなく、「お礼のお花だけ参加させて」という言付けでした。義理のご両親を相次いで亡くし、夫まで先に逝って、2年の間に3つのお葬式を出したそうです。それなのに、財産相続の問題で義理の弟二人と裁判で女一人で闘っているということでした。結婚したときから同居してご両親の面倒も見てあげて、見送っておられるのに。気苦労だし、人生で一番嫌な揉め事ですね。事情を知っているMさんが気晴らしにと折紙に誘ったそうですが、本当にお気の毒です。

二人で街へ出て、2軒の花屋さんを覘いて、結局、「銀座通り」?の元の花屋さんに戻りました。
シクラメンの時期には少し早すぎて、デンマークカクタスか、リーガスベゴニアの鉢しかありません。Mさんが、お店の方に他にないですかと訊ねると、奥から着いたばかりというピンクのシクラメンを出してくださいました。先生は淡い紫系統がお好きなので、ピンクで白い縁取りのあるこのシクラメンならいいでしょう。花期が一番長いし手入れも楽だそうです。

「お礼」と書いて3人の名前を連名でとお願いしたら、ラッピングされた鉢に大きな黒文字で名前を書いたカードがまるで高札のように高々とさしてあってよく目立ちます。メッセージカードに書いてもらって、隠れるように葉の間にでも…と思っていたのですが、一寸ビックリ。目立っていいか、とすぐ思い直して二人で先生宅へ。


最後はお目出度い「亀」と「祝い鶴「」を折ることになっていましたので、まず「亀」から。次に以前は「孔雀」と呼んでいた羽を広げた「祝い鶴」を。時間が少し有ったので、先週教わった簡単でよく飛ぶ「カエル」も。やはり紙の強度と関係が有るらしく、先生からツルツルした張りのある紙を渡されて、折りだしました。なるほど、これはよく跳ねます。

いよいよお別れです。丁度電気屋さんも見えて照明器具の取替え工事も始まります。
先生の方から「また新作が溜まったら教えてあげるね!」。私も「解らなくなったら叉教えてもらいに来てイイですか?」と。
Mさんは、キチンと「長い間お世話になってありがとうございました」と最後のご挨拶。
二人で歩きながら、「また自主錬しようね」と私。「頼むよ〜」と言われました。
半年、本当に楽しい木曜の午後のひとときでした。
隣の庭の秋明菊。数年前に株分けして我が庭に。今年初めて咲きました。]