庭園美術館にて(19日・東京2日目)

昔から行きたかったところが庭園美術館です。正式には「東京都庭園美術館」で、 朝香宮[あさかのみや]邸として1933年(昭和8年) に建てられた建物を、そのまま美術館として公開したもの。戦後の一時期、外務大臣・首相公邸、国の迎賓館などとして使われていましたが、建設から半世紀後の1983年(昭和58年)10月1日、美術館として新しく生まれかわりました。
私が見たいのは建物です。ホームページから引用しますと、「1920年代から1930年代にかけてヨーロッパの装飾美術を席巻したアール・デコ様式を 現在に伝えるもので、フランス人デザイナーが、主要部分を設計、内部装飾もフランスをはじめとする 外国から輸入されたものが多用されています。また基本設計と内装の一部は宮内省内匠寮[たくみりょう] の建築家が担当し、アール・デコ様式に日本独特の感性を付け加えています。 当館は従来の美術館とは異なり、建物自体が美術品といえます。そして、作品とその観賞空間との間に 交感が生まれるような、新しい美術鑑賞の在り方を提案しています。美術館は広大な緑溢れる庭園に囲まれ、自然と建物と美術作品があわせて楽しめる環境に恵まれ、そこに庭園美術館の名も由来しています。」

展示品は、ルネ・ラリックバカラのガラス製の香水瓶や古代の石材やガラス製の香油瓶、セーブル、マイセン、チェルシーの磁器など全部で350点、見ごたえがありました。金細工、銀細工の高級な細工に集中しながら、たくさんある部屋のつくりが気になります。それぞれの部屋ごとに照明器具が違いますし、壁紙や塗り壁も凝っています。
チラシによりますと、12/11〜来年1/16まで、この美術館の建物そのものが公開され、室内の写真撮影もOKのようです。
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見終わってデッキに出て秋の暖かい日差しを浴びながら外から写真を撮ったりして、さあ、そろそろと中へ入ったら、朝、連絡を取った学生時代の友人Nさんとバッタリ会えました! お二人の紹介やら自己紹介が終わって3人で庭園へ。テラスの前の花壇にいろんな種類の蝶が飽きずに蜜を求めて飛び交っているのをしばらく見て、日本庭園へ。園内の木は赤松の大木があったり、イチョウの大木があったりで、静かです。洋風庭園といっても最近のように花一杯に作りこんだものではなくて、芝生とバラが植わっている程度、それがまたいい雰囲気です。

園内のレストランで食事をしながらお喋り。東京在住のNさんは明るく「両手に花ならぬ両手にババ」と言って、(お姑さんと90才の誕生日に大阪から近くに引き寄せた実母の)二人の母親のお世話に忙しい毎日のやり取りを面白おかしく話してくださるので、Eさんも初対面でも打ち解けてご自分の両親の話をしたり、関西出身の人は・・・なんて話になったりしました。Eさんはお孫さんがいるけど、Nさんと私は未だ。そんな話や、健康法や、ブログを読んでくれているので、重なるのは折紙と水中ウォーキングといって、難しい折り方の多面体をお土産に頂きました。  思いがけず東京在住のNさんとも会えましたし、Eさんには品川に着いてからはすっかりお任せで楽をさせてもらいました。次回はメスト氏がウィーンフィルと来日する時ね、とEさん。その時はまたチケットよろしく!とお願いして別れました。
行きの新幹線からは富士山が雲を寄せてしまって見えずでしたが、帰りは夕暮れに富士の姿が見えました。
三島辺りの富士山をデッキの窓からカメラに。