「若草物語(Little Women)」

昨日の「みのおcoin de cinema」は「若草物語」。子役の(若い頃の)エリザベス・テイラージャネット・リーが出ている映画として知っていましたが初めて見る映画です。監督はマーヴィン・ルロイ。ロンドンのウォーター・ルー橋を舞台にしたロバート・テイラーヴィヴィアン・リーの「哀愁」、涙の止まらない記憶喪失ものの「心の旅路」は観ていますので、メロドラマ映画の巨匠の作品ということです。
チラシから、「少し頑固だが、凛と美しい長女のメグ(ジャネット・リー)。 小説家を夢見る、男勝りの次女ジョー(ジューン・アリスン)。 おしゃまでお菓子が大好きな三女エイミー(エリザベス・テイラー)。おとなしく病弱だがピアノが大好きな四女ベス(マーガレット・オブライアン)。身も心も美しく成長していく姉妹たちが、大きな夢に向けて羽ばたく姿を追った感動作品。」
  

原作は1868年(日本では明治維新!)に発表されたアメリカの女流作家ルイザ・メイ・オルコットが少女時代の体験を下に執筆した小説。この作品は四度目の映画化で1949年の製作です。同年のアカデミー賞ではカラー美術監督賞を受賞。昔「総天然色」と言われた映画ですね。
次女ジョーが作者オルコット自身なのでしょうが、演じるジューン・アリスンが魅力的なハスキーボイスで生き生きとあの時代に作家の夢を持ち続け、それでも揺れ動く想いの機微を演じていて引き込まれます。キャリアウーマンを目指す女性の先駆的生き方なのですが、生活を助けるために1ドル小説を書き始めながら貫いていく過程が自然です。家族愛、夫婦愛、姉妹愛、隣人愛と恋愛、温かい愛に満ちた作品です。
姉妹の個性が描き分けられていて、長女の結婚、次女の自立と恋、三女の恋と結婚、四女の死、とそれぞれの人生を絡めて、最後にはハッピーエンドの虹が掛かります。チラシの写真、3枚目。エイミーがかつては姉ジョーを愛していた彼と結婚してロンドンから帰ったところ。ジョーが手にしているのは念願叶って初めて製本された亡きベスを書いた小説。届けた彼と結ばれて終わります。
若い頃に、見逃したり、噂だけで知っている映画を「コインdeシネマ」で埋めていけるようです。