「ノルウエイの森」とアジア杯一位通過

キネ旬の映画ベストテンの記事で頂いたコメントにこの映画のおススメがありましたので、梅田TOHOを調べてみました。
その内TOHOならヒョットして箕面のヴィソラの109シネマも東宝のはずとインターネットでスケジュールを調べたらヤッテいます。
灯台もと暗し」でした。それで昨日行って来ました。
真面目な、人生と人間に対してとても真面目で美しいお話でした。
ワタナベを演じる松山ケンイチの大人未満の青春を見事に自然に感じさせる演技、恋人に自殺され心を病みつつワタナベと生きることにも傷つく直子を演じる菊池凜子の確かな演技力、奔放で繊細な緑を演じる水原希子の生の輝き、と主演3人がまず見事です。

見終わってから、映画のホームページで知ったことですが、監督のトラン・アン・コンさんは1962年ベトナム生まれでフランスの映画学校で学び、第1回の長編映画が「青いパパイヤの香り」。93年のカンヌ国際映画祭でカメラドール賞を受賞しています。当時、話題になって私もテレビでその映画を見ました。
「本作には愛と性、生と死、男と女、動と静、強さと優しさ、刹那と永遠、ビートルズとドアーズなど様々な要素が溢れている。」と書かれているように、青春期、人生の入り口、瑞々しい感性と優しさの極みが描かれます。「1987年に小説が刊行され、1994年にトラン監督がその小説に出会い、2004年に村上春樹とトランが出会い、2008年に映画化が決まり、2009年に撮影が始まり、2010年に映画が完成し公開される。これは1つの事件であって、1つの確かな奇跡である。」と謳っています。映像化が難しそうな内容なのに、昇華した映画になっているので、決してオーバーな表現ではないかもしれません。

時代背景が1969年の大学紛争の時代。学内のデモや集会が、ノンポリ学生で「それどころではない」ワタナベの周辺を賑やかに駆け抜けていくのが描かれます。当時のファッションや学生寮や住居の様子が、すでに「時代劇」です。暗転した最後のワタナベの数行のナレーションがワタナベにとってもすでに過去の「時代」の物語である事を知らせます。それでいて、描かれるのは普遍的で時代を超えた優しい男女の青春の愛と性と生です。
ワタナベくんの穏やかで逃げない姿勢が原作者の村上春樹さんと重なります。

朝の寒かった事!!   柄杓(ひしゃく)に丸くくっ付いているのが分厚い氷。
12時頃でまだ溶けずにこんな状態です。玄関脇に置いていたゴムの木も可哀相に氷点下の寒さにやられました。


夜、帰宅した息子に「今日、行ってきたよ、映画」「どうやった?」「良かったよ」「へぇ〜、僕の周りの評価はビミョウ」とのこと。
それからがビックリの情報でした。「ノルウエイの森というのはビートルズの曲だけど、当時の誤訳だったというの知ってる? 本当はノルウエイ産の木(Norwegian wood)という意味。歌詞は、朝起きたら彼女はもういなかった、木製のベッドの上に、というだけのこと。森だったらWoodsでしょ。」
そうか〜。昔から大ベストセラーのこの小説は北欧の森とどんな関係があるの?とか思っていました。映画になってからは、どうもビートルズの曲の一節らしいというところまでは分っていたので、見終わって「ノルウエイの森」というタイトルはあの時代を象徴するビートルズの曲とそれをギターで爪弾く当時の青年・青春を表しているのか・・・と思ったりしていました。そういえば、クレジットでもビートルズの曲「ノルウエイの森」には「This bird has flown.(鳥は飛んでいった)」が併記してありました。日本でレコード発売する時のタイトルだったのでしょうか。
ネットで「誤訳」を調べてみましたら、歌詞に使われているのは「ノルウエイの木」で、それが木製の家具をさすのか、建物全体を指すのかも不明で、歌詞には「それに火をつけて燃やした」とあって、それ自体が行為そのものを表すのか、何かの比喩なのか、解釈は様々なんだそうです。さすがビートルズ!? 



カタール/ドーハでのサッカーアジア杯、5−0で大勝、一次リーグB組一位通過!!
前回活躍の本田は怪我で不出場

前半、早い時間に岡崎が2点、その後も本田の代わりのワントップ前田も2得点。後半、岡崎が得点でハットトリック達成!
(何年か前の長男の説明では、「ハットトリック」とは一試合に一選手が3得点する事だそうです。)
ワンタッチのダイレクトの素早いパスワークが、見ていて気持ちが良かったですね〜。

21日の準々決勝でA組2位のカタールと対戦。開催国との対戦ですので完全アウエイ、観衆も敵に回しての試合となります。