コトハナの活動とサッカー逆転勝利と「二重被爆」

神戸の20代のデザイナーが始めた「シンサイミライノハナ」という活動の1年間を取り上げた昨日のNHKの「かんさい特集」を見ました。黄色い花びらに震災についての思いを書き込み、それを一本の花につなげて沢山の花を咲かせるという活動を通して、震災を過去のものにしないで、災害予防や被災者の記憶を共有したり連帯したり、連携したりという活動を青年たちが、つつましくもたくましくやり遂げている姿がナカナカ良かったです。

震災を経験していない僕たちが本当にやっていけるのか、やっていてよいのかという西川さんの姿勢が謙虚です。インドネシアで行った活動でツナミ被災女性が勇気付けられたと語る言葉や、和歌山の小学生の花びらメッセージに励まされる姿が、西川さんのこの疑問への解答にもなっていて、活動そのものの意義を伝えて雄弁です。こういう若者の出現に勇気付けられる60代の震災体験者の「バトンが渡せる」という言葉が嬉しいです。



さて、昨夜のサッカー。長身ぞろいのカタール・ドーハに3−2で逆転勝利、4大会連続の4強入りを果たしました。

出だしはアレアレ、大丈夫?という感じで押され気味。相手の上手(うま)さが目立ちました。先制された後の岡崎ー香川の同点でホッと一息。後半は一人退場で10人。フリーキックの長いシュートを川島が押さえ切れず勝ち越され、その後、香川が再びの同点ゴール。決勝点はキャプテン長谷部の真ん中からの突入から、香川が相手ともつれて出したボールを伊野波が入れて逆転成功! 

次回は25日(火)の準決勝でイランー韓国の勝者と対戦です。(写真は、長谷部、香川、伊野波、ザッケローニ監督)
 ついでに昨年のW杯南アフリカ大会で8試合の「予言」を全て的中させたタコのパウルくん、
ドイツのシーライフ水族館で「記念碑」となりました。サッカーボールの上にパウル君が乗っかっているデザインで、ボールの中には「遺灰」!?も入っているとか。自国ドイツの負けを予言して的中したのですが、ドイツ人も、やりますね〜。(写真は大きなヌイグルミにもなったパウル君かな?)

ところで、イギリスのBBCテレビのお笑いクイズ番組が日本の二重被爆者を「世界一運が悪い男」とジョーク交じりに紹介した問題でロンドンの日本大使館が抗議したというニュースがありました。これは、昨年の8月8日のブログで取り上げたハイビジョン特集二重被爆・広島・長崎を生き抜いた記録」の山口彊(つとむ)さんのことです。
広島・長崎の二重被爆の事実とその後の山口氏の生き方と命を掛けた主張を知っていれば、今回のこのような扱いはなかったでしょう。これを切っ掛けにロンドンだけではなくて、世界中の日本大使館で、被爆者の実態や願い、核廃絶の訴えについての広報活動が強化されることを願いたいです。