頑張れ日本!(避難範囲の根拠について)

9日ぶりに助けられた80歳のおばあちゃんと16歳の孫。良かったですね〜 ]

助かった息子の傍らで「口数は少ないけど、たいした奴だと思っていたら、証明してくれた」というお父さん。
一方では、行方不明の夫や娘を探して、瓦礫の山を今も尋ね歩く妻や年老いた父親。
パソコン上に安否を知らせる名前を打ち込んで支援する人たち。それを見て生存を確認できた市役所の職員。
本当に災害のもたらす大きな被害に胸が痛みます。死者行方不明者の数字はまだまだ落ち着きそうにありません。

  
     1本の椿に、赤い花と、紅白絞りの花と、2種類の花をつけます。
ところで、21日の月曜日のお昼の番組(テレ朝)で不思議な光景を見ました。
ゲストに青山学院大学アメリカ人教授が呼ばれていました。地震退避勧告で日米で距離に差がありました。アメリカは80キロ以内、日本は20キロ以内が避難勧告で30キロ以内が屋内避難でしたが、それについてでした。
アメリカ人の先生は、「科学的根拠の無い数字で、政治的な数字だ。2万人に及ぶ人たちが被害にあって生死がわからない状況こそが大事であって、そういう状況にあって、アメリカが「カリフォルニアは大丈夫」などということがおかしい。大丈夫に決まっている。東京だって大丈夫。」という言い方です。
それに対して日本人コメンテーターが猛然?と反論します。「問題は日本の政府と東電との連絡が不十分で言っていることがチグハグなので不安や不信をもたらす。アメリカは地震後すぐ沖縄から米軍機が飛んで放射線を測定した数字を根拠にしているとも聞いている。」と。
日本人は、日本の政府や東電の対応と情報の開示に不信感をあらわにして、アメリカ政府の反応はまともだという言い方ですし、一方、アメリカ人の方は、アメリカ政府の過敏な反応を、思いやりの無い?「政治的」な反応で「私は怒っている」と批判しています。これは一寸不思議な光景でした。
番組の方では、日経新聞を取り上げて、「アメリカが避難範囲を80キロにした根拠は、米原子力規制委員会(NRC)の発表文の資料から見ると、出力235万kwの原子炉3基分の事故を想定している」という記事を紹介していました。この記事を手元の新聞でチェックしてみますと:(4面「避難範囲なぜ米は80㌔圏/複数の事故前提」の記事途中から引用)

「日本の指針、日本が準拠したIAEAの基準も原発1基の事故を想定したようで、同時に複数の原子炉が危機にさらされる事態は想定外だったに違いない。
 日本には緊急時迅速放射能影響予測(SPEEDI)ネットワークシステムと呼ばれる仕組みがある。原発放射性物質が放出された時、その広がり方を瞬時に予測する。原子力安全技術センターが管理・運用しているが、今のところ存在感がない。同センターの石田寛人会長は「現在計算している。結果の公表は原子力災害対策本部など全体の判断による」と語る。予測システムがあれば周辺のどこがいつ危険な状態になるのかシナリオを描ける。システムの存在を国民に知らせ、活用することが政府に求められている。(編集委員 滝順一)「日本経済新聞」3月21日(月曜日)

秋に植えた球根がいつの間にか ] コチラも蕾が色づき始めて