五月晴れの葵祭

15日の日曜日、学生仲間のAさんから前々日に声がかかって集まることに。去年東京で会ったNさんは二人のお母さんの世話でやはり無理ということで、4人が集合。春休みを利用してアメリカに行っていたAさんから帰国後度々連絡があり、なかなかみんなの都合がつかず延び延びになっていたのが、京都三大祭の一つ・葵祭のお陰で即実現です。葵祭、私は初体験です。祇園祭はカナダのSさん、今は山口のWさんと一度。残るは時代祭のみ。
京都の糺の森の近くに一戸建てを、賀茂川沿い上賀茂神社の近くにマンションもというMさんが、いつものように愛車のプジョーで3人をピックアップ。豪勢なチラシ寿司を準備、白身魚のお吸い物と蕗と筍の煮物までと本格的。朝ご主人と車で大原の里の朝市で仕入れた京野菜がふんだんに使われています。ベビーリーフにトマトを添えてポン酢で食べる和風のサラダ。私たちの持込の苺とビワはデザートにということで昼食スタートです。3人は一度大阪の大丸で待ち合わせて半日会ったことがありますが、京都で4人というのは久しぶり。積もる話が4人分ですので、あっという間に時間が経って、外に出たのは3時頃。
  
葵祭の行列は御所を2時20分に出発して、上賀茂神社到着予定は3時半。歩いて神社の横手から境内に入ると警備の方たちが居て、神官もすでに正装していますし、待ち構えている様子。本殿前の鳥居の辺りでお参りはこの後中止の放送。ロープを張った芝生内は有料席でカメラを抱えた方たちが陣取っています。真ん中の道を通っていると、警備の方が「排除に入ります」と連絡を取り合っています。いよいよ近づいてきたな〜という感じ。境内の外へ出てロータリーを出た辺りのロープの前で私たちも立ち止まって行列を待つことに。4人の間に入った私たちと同じ年頃の二人連れは御所からの追っ掛け組みらしく、まるで観光ガイドのような解説付きになりました。
  
騎馬の検非違使ら警護役の男性陣を先頭に500人余り、約700メートルの優雅な行列を間近に見ることに。川沿いの道を曲がってロータリーに差し掛かる電柱の直ぐ傍に居たので、まん前を通り過ぎた行列の後しか見られず写真を撮るには良い場所ではなかったのですが、それでも衣装の色や花笠や牛車の飾りつけが良く見えますし、牛や馬の大きさ、馬の背に乗る人たちの高さなどはリアルです。行列の最後辺り、祭のヒロイン、斎王代の輿は簡素なものでチョッとビックリしました。オオトリの牛車が通り過ぎると軽トラが牛馬の「落とし物」を拾って荷台に乗せてゆっくりと行列の最後を務めます。
  
五月晴れの昨日は暑いくらいで、烏帽子に挿した葵の葉はしおれて、麻衣を来た行列の方たちは疲れ果ててという感じでしたが、境内に入りますと有料席の真ん中の広い道のところでは馬から降りたヤンゴトナキ方たちの行列があって、最後に馬が走っていくんだとか。下っ端の方たちはすでにお役ゴメンで外側の道を装束のまま歩いている人も。境内の横の出口辺りでは白い馬が馬の搬送車の横でご褒美の草を食んでいました。
マンションに戻って、コーヒーを飲みながら一息入れた話題は原発と政治。

菅首相が国会で責められているけれど、原発推進してきた自民党に責任はないのか、という話から、菅首相のリーダーシップについて。私は、民主党の相次ぐ選挙連敗、トップとしての正当性の問題や国家観については疑問もあるよと。ウォルフレンの警告を読んでいたのでその話も。5時過ぎ、さあ、帰らなきゃということでお開き。

赤いプジョー河原町を阪急の駅に向かっている途中、デモ行進に出会いました。プラカードには沖縄の基地の名前が。5月15日は沖縄の本土復帰から39年を迎える日でした。今朝の新聞では、宜野湾市の米軍普天間基地の周囲を歩いて県内移設に反対する「平和行進」や集会が開かれたということです。京都のデモも平和行進でした。


車窓から賀茂川を見て。高野川と賀茂川が合流すると字が変って鴨川となり、神社も下鴨神社になります。