カナダからの電話

この国難に際して政治が一つになれないというのは本当に不幸な事です。
野党を巻き込んで一緒にやっていくことも今はモチロン大切ですが、その前に、同じ党にあってさえ、まとまって一緒にやっていくことが出来ない民主党が本当に情けないです。野党が提出した不信任案に対して民主党のなかで賛成する人たちとの対立が鮮明になります。これが切っ掛けで、被災地の復興と原発事故の収束が進展してくれる何か新しい動きが生まれれば幸いです。
今朝の新聞2面に村井宮城県知事が1日、内閣不信任決議案が可決された場合の衆院解散・総選挙について「制度上は可能だろうが、(被災地では)物理的に不可能。やるべきではない」、「総選挙ができると思う議員のかたは現地に足を運び、現状を見てほしい」と述べたという記事が載っています。
不信任案の採決後の菅首相の対応も注目です。

さて、先週、こどもの日にカナダに帰国したSさんから電話があって驚きました。初めてのことです。カナダにいる彼女とはメールのやり取り、それも一年に数えるほどのやり取り以外はしたことがありません。
どうしたの?と私。カード、それも250円ほどのカードで1時間も話せるので、日本の高い電話料金のことを考えると安くて〜ということでした。
用件は、彼女が若い頃に描いた大きな油絵の事でした。預かっているKさんから私も頼まれていた事で連絡したいことがありましたので、少し話し合って一件落着。二つ目は、彼女がアパートで知り合った娘さんを我が家の次男に紹介してくれた件。こちらは、彼女の芸術家としてのインスピレーションと思い込みと行動力に私もスッカリ感心しています。

わずか2ヶ月ほどの京都滞在のアパートで2階に住んでいる若いお嬢さんと親しくなり、サンドィッチパーティに招待して、その娘さんの写真とケイタイの電話番号とメールアドレスを書いたものを預かって、4月末の同窓会パーティの準備で少し早く行った時に、「息子さんに、ど〜ぉ?」といって渡されました。今まで、そんなお話を持ってきてくださった方も何人かいらっしゃいましたが、写真と電話番号を添えてというのは初めて!
いつも、話の段階で嫌な顔をされて断られるのが、どうしたことか、今回は会ってもいいよということで、私が先週メールを入れました。カナダからの電話で、そのことを話して、「母親が間に入ったのが良くなかったかも〜本当だったらコッチから本人がすべきだったかも〜」なんて言ったら、電話の向こうで彼女が「大丈夫、大人だし、そんなこと気にする人じゃないから。電話して「メールを送ったけど…」と話してみて。私のほうからも連絡とってみるから」と言われました。

その翌日だかの朝、ご本人から電話がありました。「カナダのSさんから大家さんに伝言があって」ということです。「メール送ったのですが届きました?」と訊くと「それが、メールアドレスを間違ったらしくて届いていません、すみません」とのこと。息子の電話番号を教えて、アチラから息子に電話を入れてくださることに。

そして、今週の一昨夜、食事を終わって2階に上がっていた息子が、降りて来て、カナダのSさんのメールアドレスを教えて欲しいといいます。「彼女から電話があったの?」と訊くと、今しがた彼女から電話があったとのこと。「無事連絡がついた」とカナダのSさんに彼女の方から報告するからということです。「電話で話していると、いい感じの人ね」と私が言うと、「気取ってなくて、自然で、いい感じ」と息子も。「会うの?」というと「最初は京都で」と。なんだか楽しそうです。

Sさんが私に彼女の事を「職人肌のサッパリした育ちのいい30代のお嬢さん」と言ってすすめてくれたとき、Sさんは息子の勤務先も仕事の内容も解っていなかったのです。30もずい分過ぎてまだ独身で居る友達の息子を思い出して、自分が見込んだというお嬢さんを薦めてくれました。普通なら写真を預かる前に話をして打診するところを省いてです。これで瓢箪からコマみたいな話に進むかは別として、彼女の思い込んだら即行動、企画から実現していくまでの彼女の情熱と行動力は、作品作りの時と同じだな〜とつくづく感心しています。遠いカナダにいる友達が思わぬ大きなプレゼントを置いていってくれました。

ところで、彼女とMくんについては、ご本人、あの後、我が家で、「Mくんと市会議員くんは日本の男性の典型ね」と感想を。どういう意味か解らないでいる私に、「何にもしない」と。「あぁ、そういう意味。たしかにね〜。若い世代はそうでもないんだけど」と私。
「カナダではどんな人でも、仕事以外は普通の人。家のこと(食事も含めて)もすれば子供のことも地域の事にも顔を出すし、自立してる」と厳しい見方でした。Nさんが期待していた独身同士のお付き合いどころか、お茶飲み友達も無理かも知れません。
日本の60代の男性、頑張って・・・!