「原発危機」と佐渡裕のベルリンデビュー

政治の世界は本当に混沌。
昨日のたかじんの何でも言って委員会」では木曜の民主党の代議士会と国会での不信任案否決と夜の菅総理の続投会見を受けての番組(収録は金曜らしい)でしたので、その後の民主党の閣僚や幹事長や官房長官の「心変わり」を反映していないものでした。司会の辛抱さんの一方的な発言はいつもながら不快ですが私が気になったのは田嶋さんの意見です。
東京新聞の記事を取り上げて、「菅おろし」は原子力行政を脱原発にむかうのを妨げるためのものだということを訴えていました。今朝のテレ朝の「モーニングバードでもゲストのコメンテーターの青木理というジャーナリストが同じことを指摘していました。「菅降ろし」が始まったのは、浜岡原発の即時停止に踏み切ったことと電気の発電・送電分離を明確にしたあたりからで、心配だと。
自民党も菅さん抜きの大連立を言い出していますし、民主党の岡田、枝野の二人は大連立を口にし始めています。もし、自民党との連立が出来れば、脱原発は遠のき、反省なしの原子力エネルギー推進政策が勧められることになるのでしょうか。全ては「被災地の為に一刻も早く」というスローガンのもとに、また、この国の未来を売り渡す事になるのでしょうか。
政権交代を無駄にしないで欲しいと思います。まずは民主党が一つになって(小沢嫌いでも小沢派抜きでは民主党が成り立ちません)、被災者と原発事故の収束に向かって政治を動かして欲しいと思います。自民党の方たち(支持者の方も)には長年の原子力安全神話」のまやかしから目を覚まして、何故そうなったかを本当に反省して、原発の怖さを勉強し直すことをお願いしたいと思います。もちろん民主党だから脱原発になるとも限りません。同じことは民主党と支持者にもお願いしなければならないことですが。

日曜日のNHKスペシャル、「原発危機・事故はなぜ深刻化したのか」を見て唖然としました。
これは小出さんが言っていた通り、事故は起こらない、「想定不適切」で運転していたのだということがマザマザ!!
こんな事を許していたのか!?と唖然としました。斑目さんが「人災」と言い切っていたのが唯一の救いです。
でも同じ人が、一番の願いは、3月11日以降はなかったことに出来たら・・・というのにはこれまた唖然! 
それは無責任というものです。それを一番言いたい人たちは福島の被災者でしょう。



昨夜はNHKスペシャルの後、チャンネルを隣に回す(押す!)と佐渡裕さんのベルリンフィルデビューを!! ラッキー!でした。番組は「夢のタクトを振る日」
佐渡さんの子供の頃からの夢「ベルリンフィルで指揮をする」が実現する5月22日までを追ったものでした。途中、3月11日の大震災が起こり、デュッセルドルフでの日本支援コンサートも含めて、ドキュメンタリー風です。
ベルリンフィルの建物はカラヤンサーカスとも呼ばれる独特の建物で、私は町中が工事中(ベルリンの壁が壊れた後の建築ラッシュ)の1996年にホールの指揮者出入り口側の前の方の席で、ある指揮者のベルリンフィルデビューを見届けるつもりでした。お目当ての指揮者が代役だったので理由を聞くため友達と楽屋裏まで訪ねて楽団員の方と話したこともありましたので、全景やホール内部を懐かしく見ました。
今回は、コンサートマスターに若い樫本大進さんがいます。
日本人が二人もベルリンフィルの舞台にいるシーンは嬉しいですね〜。
佐渡さんはまだ50歳とか。先日の大植英次さんもレナード・バーンスタインの思い出を語っていましたが、佐渡さんもバーンスタインの弟子です。日本の指揮者との関係も深いし、北海道の音楽祭もバーンスタインの遺産でした。
一度佐渡さんが音楽監督を務める兵庫県立芸術劇場で聴いてみたいと叉思いを新たにしました。

2枚目のリハーサルシーン、コンマスの樫本君と二人が写っています。
PS:テレビの翌日の讀賣夕刊に「佐渡さんは日本人の誇り」というタイトルの記事が。「ベルリン・フィル奏者樫本大進、町田琴和に聞く」がタイトルかな。それによりますと、「現在ベルリン・フィルハーモニー管弦楽さんの団員は25カ国の128人で、日本人奏者は3人。樫本君(32)は2009年から第1コンサートマスターで、試用期間後の10年12月に正式採用。前任のコンマスは09年までの25年間務めた安永徹さん。東京出身の町田は、ドイツの他楽団のコンマスを経て97年に入団。01年には大阪出身の清水直子が主席ビオラに入った。」
二人の佐渡評は、樫本は「表現したい事を、言葉だけジャンク手でも伝えてくれるので弾きやすい」。町田も「テクニックと音楽性の両方を備えた方。指揮が明確ですごくわかりやすい」。