ブッドレアの花咲く頃(ハーディングくんの思い出)

 ヴィソラからの帰り道、そうそう、萱野幼稚園の向いのお店、そろそろ、ブッドレアが咲いている頃、とコチラの道を走ることに。
「芝楽」というお店のシンボルツリーになっているブッドレアがあります。涼しげな藤色の花が今年も花をつけています。蝶が好きな花だそうで、去年は花アブが蜜を吸っていました。今年はまだ花が開ききっていなかったせいか、あるいはお天気のせいか、虫は一匹も見当たらず、花だけが静かに咲いていました。
昨夜のウインブルドンの女子シングルス、途中まで見ていたのですが、結果は、チェコペトラ・クビトバ(21歳)がそのままマリア・シャラポワを破って、初優勝! 貴賓席には大先輩のナブラチロワの姿も。
7年ぶりの決勝進出だった24歳のシャラポワ、美しさはそのまま、時々観客席の婚約者の姿が紹介され、美男・美女のカップル〜なんて思ったり。2日前、12過ぎに喉が渇いて起きだして、テレビをつけると準決勝をやっていました。その時は、このままダメかな〜と思ったら、翌朝の新聞で結果を見ると、シャラポワの勝ち、サスガ〜とビックリしました。

サッカーの女子ワールドカップでは、なでしこジャパンが8強入り。キャプテンの澤さんのハットトリックがあったりとこちらも楽しみです。ニュースで紹介されるシーンだけでも痛快ですが、中継があれば見たいなと思ったり。5日(日本時間6日)に1次リーグ最終戦、世界ランキング10位のイングランド戦です。

今年はダメかと思った阪神セ・リーグで巨人を抜いて3位まで上がってきました。パ・リーグ楽天、最下位は残念ですが、岡田監督のオリックスも3位です。野球も楽しみが出てきました。

土曜日の文化面(日経)の「文化往来」という小さなコラムに、意外な記事が。大晦日から新年にかけてウイーンフィルのニューイヤーコンサートの指揮をしたウイーンフィルの音楽監督のウエルザーメストさんのベルリンフィル・デビューを聴こう(見よう)とEさんとベルリンまででかけたときのことです。張り紙がしてあって、急病で代役! 私達にとっては3年前のロンドンについで2度目のドタキャン災難です。ベルリンフィルハーモニーホールで代わりに聴いたのが、デビューを譲られた幸運児のダニエル・ハーディング。20歳そこそこでフロックコートがダブダブの青二才って感じでした。1996年のことです。
コラムの記事はこのハーディング君についてでした。大絶賛の記事で、「英国の俊英指揮者ダニエル・ハーディングは6月前半に主席指揮者を務めるマーラー・チェンバー・オーケストラ(MCO)、後半にミュージック・パートナー・オブ・NJPの肩書きを持つ新日本フィルハーモニー交響楽団を日本各地で指揮。今年36歳の気鋭ながら、はっきりと円熟に踏み出した音楽解釈、人間性を示した」ようです。
意外なのは東日本大震災との関連です。ハーディングは震災発生時の3月11日は、新日本フィルを指揮するため東京にいて、その後マーラーの「交響曲第5番」を指揮したようで、6月の新日フィルとの再共演では、この曲を演目に加えて、被災者に向けた慈善公演としたのだそうです。そして、「大震災の経験は、私の音楽に対する考え方を、永遠に大きく深めていくでしょう」と語っているとか。あれから、15年、円熟したというハーディングの指揮する音楽も聴いてみたいと思いました。