夏の花と放射線量


クロコスミアと桔梗が咲き競っています。6、7年前、夫のマイレージを使って、親孝行にとハワイへ行ったことがあります。
ワイ島の火口付近のホテルに4人で泊まりました。ホテルの近辺には湯気が立ちのぼっている井戸があったり、高い山の上でしたので涼しくもあったり。雄大な火口を見下ろす庭にこのオレンジの花が咲いていてビックリしました。
加賀出身の両親ですので、私たちには「お盆の花」といってお墓参りに必ずもっていくお馴染みの花だったからです。日本に帰ってからクロコスミアという名前を知り、球根を求めて庭に植えました。今年は大ぶりの葉っぱに花が付いて見事に咲いてくれました。地面を這って可愛い薄桃色の花をつける丈夫なヒメツルソバもホテルの建物の足元に咲いていました。日本に帰ってから、こちらも誰かに頂いたのを増やす事にしました。この二つの花を見るとハワイ島を思い出します。

さて、日経の朝刊には毎日「各地の放射線量」が掲載され、1ヶ月ほど前からはモニタリングポストの数値の横に「地上1m」の値も載るようになりました。<数値の単位はマイクロ(千分の1ミリ)シーベルト毎時> その値が大阪市は異常に?高く、0.08以上が続いていました。日曜からやっと0.08を切って0.07台になりました。今朝は0.075です。モニタリングポストの位置は地上2.5〜80.3mと書いてあります。こちらの方の値は以前からいつも平常時の0.042〜0.061の間の値です。
大阪市の1m地点の数値は、山形市前橋市と同じくらいで、新宿より高い時もあって(今朝は新宿が0.08)、どうしてかな〜?と不思議に思っていました。先日のお茶飲み友達のUさんは朝日新聞大阪市の値は出ていないと言うので、数日分を切り抜いて先々週だったかにお渡ししました。神奈川県にいる娘さんに大阪もそんなに安全じゃないかもと送ったそうです。
昨日の夕方、日経大阪本社へ電話で訊いてみました。受け答えの方のお話では、時々同じような電話があるが、何故大阪がさいたまや茅ヶ崎、名古屋や福岡より高いのかは分らないそうです。「ホットスポットということもありますし」と言われるので、「風向きとか、地形とか、」とチョッと話して、最後に「大阪にも福島があるからと…」言われました。私が「な〜〜るほど!」と納得したら、向こうは慌てて、「いえ、冗談でそんな事を言ったり・・・」でした。
電話を切ってから、私は本当に納得しました。シンフォニーホールのある福島というところが大阪にもあるので、上手い事言うな〜とソッチで納得したわけではないのです。相手の新聞社の記者?さんか、事務の方かわかりませんが、なんとなく、過剰反応を諌めるような物の言い方となんでそんな事が気になるかな〜という雰囲気から私は、あの福島の原発放射性物質を撒き散らし、放射能汚染の水を放出しだしてから、日本はもう「放射能まみれ」だという小出裕章さんが表現されている言い方が本当にピッタリだと思いました。

私は多分この番組でも聴いていただいたと思いますけれども、3月11日を境に世界は変わったのです。もう私たちは放射能まみれになって生きるしかないわけで。大阪が例外だとは思っていただきたくはありません。必ず汚染食料は流通することになる、なりますし、私たちはそれを受け入れるしかないのです。ただし私は子どもにだけは食べさせたくないので、そういうシステムを作らなければならないと、この番組でも聴いていただいたと思います。わからないままその流通させてしまっているという、それを何とか乗り越えなければいけないと思います。
    2011年7月11日(月)、MBS(毎日放送)ラジオの「たね蒔きジャーナル」に小出裕章氏(京大原子炉実験所助教)が出演、「11日 南相馬の牛肉から規制値6倍の放射性セシウム検出について」の発言の中から(http://hiroakikoide.wordpress.com/2011/07/12/tanemaki-jul-1/)

◎夕焼けの写真は11日の我が家の前から見た西の空です