台風一過と電力自由化

大雨のノロノロ台風が行って、昨日と今朝は涼しい日に。
ホッと一息いれています。その間、我が家にも一寸したミニ台風が。
夫は火曜日に中国の杭州に出かけ、昨日戻ってきました。ドイツ人社長一族と会って、契約更新が叶ったようです。社長からはW杯のなでしこジャパン優勝の祝福(独語なので多分?)を受け、「我が家と一緒で女は強い」と返して盛上ったとか。前回の中国出張時は車通勤一人だったのに、今は10人。みんな通勤時間1時間から1時間半かけて通っているので、今回はホテルの夜の食事は誘いにくくて一人だったとか。日本のバブル期に向かう頃が中国の今なんでしょうか、郊外に一戸建ての我が家を立てて、マイカーに電化製品をそろえて…という頃ですね。


さて、これで夫は70代まで働く事になりそうです。私も今まで通り、山男の古後家さん稼業を続ける事になります。この年にしてまだ働けるというのは本当に有難いことです。私もしっかり支え?ますワョ〜と昨日は乾杯しました。
昨日の昼間は、再開折紙教室の最後の日で、フクロウと蝉(てんとう虫?)を折りました。帰りに、「”街かど茶ろん”でコサージュの裏につけるピンを注文してあるので、受け取りに付いていらっしゃい」と言われて、お供しました。先生はそのままヘアーサロンへ。また、新しい作品が溜まったら再開ということをお願いして別れました。
ところで、木曜のモーニングバード、コーヒータイムと重なるので、途中から玉川徹の”そもそも総研”、用心して録画しておきました。古賀茂明氏を呼んでの原発のカラクリをやっていました。それまでの「総括原価法式の役割」「どうしても原子力をやりたかった理由」 は小出裕章さんのブログに。(http://hiroakikoide.wordpress.com/2011/07/21/tv-asahi-jul-21/
アメリカから原発を導入する時、日本の政治家がなぜ政治主導=まさに民間に利益誘導までして原子力発電所を後押し、というより先導したのかは、小出氏がここで解説されている核=軍事利用という目論見があったからでしょう。「右」の立場から日本の自立を唱える人たちの間で、よく核武装の話が出てくるのは、コレと関係があってのことだと思います。


後半(録画)の古賀氏の解説部分、古賀さんのチョッと暗い表情が気がかりでしたが、なかなか上手くまとめてありました。

「発電」と「送電」と「配電」に分けて、アメリカの自由化された組織との対比で日本の何が問題なのかを明らかにしていきます。
「発電」では、原子力に政官財学マスコミ、キッチリ互助会となり、寄ってたかって原子力発電推進でやってきたので、コレが方向転換できれば再生可能エネルギー産業の日本の未来は世界をリードする産業になるのも夢ではなく、景気、雇用、さらには財政もプラスになる。今までの意地悪な規制を撤廃すれば、増税なしで税収入も増える。
「送電」では、発電と送電を一社が地域独占している現状では、競争相手が無く、コスト削減の考えがでてこない。分離すると、競争意識が働いて料金が安くなる可能性が出てくる。今は、政治も協力して認可の仕組みでも原発有利になっている。
「配電」では、一部大規模需要については自由化されているとはいえ、仕組みの部分で規制があり、広がらない、広げない方向。家庭については自由化されていない。ここも自由化されればサービスの多様化が進み、その上、エネルギー効率も良くなる! 現在、原発は電気のみ利用して、送ることの出来ない熱エネルギーは捨てている(エネルギー効率40%)。ところが六本木ヒルズのような小規模自家発電では、電気と同時に熱エネルギーも利用して80〜90%を利用している。地産地消で効率アップ。
では、良いことずくめの自由化がなぜ日本では進められないのか? それは、電力会社、政界、財界、労働組合、学者、マスコミが既得権益の利権を守るため一緒になって原発推進に凝り固まっているから。多額の税金で、彼らの既得権益を守るために無駄なこと、危険なことに大金を注ぎ込んだ上に、彼らのフトコロに不当に大金が入っていきます。納税者である私たちは”怒るべき”だと思います。
菅首相脱原発を唱えてから、反菅の反感を利用して反・脱・原発依存の巻き返しが始まっているように思います。放射能の未来にわたる影響を過小に評価したり、肉牛に限って騒ぎ立てたりしているうちに、国の宝の子どもたちへの放射能被害を見過ごしてはいないでしょうか。脱原発には知識も必要です。必要な勉強や情報は伝え合って、推進の考えや現状維持の考えに対抗していきたいと思います。
ご近所のノウゼンカズラの花。
我が家の庭にもありましたが、その旺盛な成長振りに恐れをなしてサンルームを作るときに思い切って絶やすことに。これがなかなか上手くいきません。切ってもきっても芽がでてきます。種から増えるのか、アチコチから芽も出ます。出た芽を根気よく摘むを繰り返して、東側は一箇所を除いてなんとか。西側は根負けしてジューンベリーの陰に西日よけに残しました。すぐ壁にくっ付いて伸びていきますので、これも根気よく伸びるツタを切って、切ってを繰り返していますので、とうてい花が咲くほどではありません。
他所のお宅のは安心してその花の美しさを楽しめます。