七月のお茶のお稽古

お稽古を始めてから1年、
季節は一巡して、2度目の7月のお稽古になりました。           
玄関先にはブッドレアに良く似た花が、長い花房を垂らしていました。
先生にお花の名前を聞くと、やはり園芸種のブッドレアの仲間の日本種だそうです。
遠慮していた? 袱紗捌き(ふくささばき)とお点前(てまえ)も、
今日からは、やってもらいますよと言われました。




掛け軸は滝の一文字、「直下三千丈」と書いてあります。
お花は竹の蝉籠に槿(むくげ)と秋海棠(しゅうかいどう)です。秋海棠は園芸種のベゴニアの日本の花。
香合は天然の貝を利用して、蓋を開けると金彩が施してあります。貝の色は桜色でした。

今日は、いつもの棚は置いてなくて、漆塗りの黒い蓋のある平鉢が置かれていました。
蓋の真ん中は蝶番で繋いである割り蓋です。開ける時は、右手で真ん中の端を押さえて、左手で真ん中を持ち上げ、右手で受けて、左手で端を押さえ、蓋を右に重ねます。細かい決め事ですが、慣れてしまえば合理的で美しい所作になるのでしょう。
主菓子を入れたガラス鉢は冷やされて露がついています。中には先生手作りの青いゼリー状の扇型の和菓子で、中には小豆が入って、上品な甘さがとても美味しい。甘納豆を入れるところ、手に入らず、小豆にしたということでした。
今日の棗(なつめ)は今まで見たことの無い模様で気になっていました。先生の説明では、「誰が袖棗」といって、着物の模様でした。普通は着物に秋の紅葉や春の桜の模様で華やかなものらしいです。夏用の青い着物にトンボのスッキリした模様は表千家家元の発案だそうです。とんぼ(蜻蛉)は「勝ち虫」といって縁起の良いものなので、蜻蛉柄そのものは季節を問わず年中使えるそうです。

お茶碗は天神祭の船渡御、内側に花火が描かれたもの、同じ焼き物で平茶碗、涼しげなガラスの平茶碗の絵柄は、チョッと見には「なでしこ」!に見えましたが、白いサギ(鷺)草が描かれたものでした。
蓋置きは、網に掛かったカニが二匹、沢蟹かも。
干菓子を頂く二服目は、Nさんがお点前をすることに。
水屋から説明を受けて、お茶碗や建水の整え方から、足運びなど。
一度では覚え切れませんので、ただ見ているだけでした。
来月は私の番、どうなることでしょう。