見捨てられる福島?

一昨日のどの局だったか定かではありませんが、
衆議院構成労働委員会で東大の児玉龍彦教授が「満身の怒りを表明します」と声を大にして国会議員を叱りつけているのを見ました。これは27日のことで、新聞記事にもなっていなかったような・・・私がテレビで遭遇したのはこの時だけでした。
このニュースを取り上げられたブログで確かめたいと思って、昨日覘いたら、YouTubeの動画は削除されていました。

児玉龍彦教授(内部被爆専門の学者) アルファー線は最も危険/国の原発対応に満身の怒り」というタイトルのブログを紹介します。
<「カリフォルニア・加州ラジオ草紙」さんより(http://d.hatena.ne.jp/Mapple/20110728/p2)>


2011.07.27 国の原発対応に満身の怒り - 児玉龍彦教授



「今のままでは子どもたちを放射能から守れません。


これは完全に国会の怠慢であります!!


民間には放射能除染のノウハウをもつ企業が多々あります。


これらの民間の力を結集して放射能除染のために福島に除染研究センターをただちに 設置してください。



7万人の人が自宅を離れてさ迷っている中で、国会は何をしているのですか!!!」



2011年7月27日 (水) 衆議院厚生労働委員会 「放射線の健康への影響」参考人説明より
児玉龍彦(参考人 東京大学先端科学技術研究センター教授 東京大学アイソトープ総合センター長)



児玉教授の4つの緊急提案 
14:10 (1) 国策として、食品・土壌・水を、日本が持っている最新鋭の機器を投入して抜本的に改善する。
14:36 (2) 緊急に子供の被曝を減少させるために新しい法律を制定する。
15:37 (3) 国策として、土壌汚染を除染する技術に民間の力を結集する。
時間制限のためか、4つ目の提言が話されていません。。。

「加州ラジオ草子」さんのブログでは、日本政府は福島の事故対応をシッカリやっているのか、見捨てているのではないかという視点で、多くの貴重な事実をとりあげています。
その一つに、海外の見方として、「今も福島に人が住んでるのが信じられません」という日本で調査活動を続けているグリーン ピースのメンバーの発言を紹介しています。また、「福島県民には健康に生きる権利があるのか」という福島県民の問いに、「私には判らない」という政府役人答弁(政府=原子力災害対策本部・現地対策本部(福島県庁内)本部長:田嶋経産政務官)も取り上げています。
原発推進派といわれる人たちの必死の巻き返しが始まっていますが、今、住み慣れた故郷を追われて避難生活をしている大勢の人(県外避難者7万6000人以上)や、放射能汚染の詳しいデータも明らかにされず、自力で放射能の線量を計らなければならないような現実をそのままにして、「推進」などと言える訳がありません。福島を見捨てた上の原発推進を許せるわけがありません。もし、本当に将来のエネルギー不安を心配して原発の必要性を訴えるにしても、それは、事故収束と、福島の被災者対策が為されてから言うべきであって、今ではないでしょう。