「私、決めた!」

今朝、連ドラの「カーネーション」の後、珍しくそのままNHKの「あさイチ」という番組を見ていました。
食品に含まれているセシウム量を、最新の機械で北海道、福島、東京、大阪などの各地の家庭の一週間分で測っていました。コメンテーターに先日講演会のあった安斎育郎さん。結果は、地元産を心配しながら食べていた福島はゼロ。大阪とか東京の方たちが一日だけ、少量の検出があっただけ。産地に気をつけようが、無頓着?でいようがあまり差はなかったと言う結果。ゲストの室井祐月さんが、これも偶然でまだまだ安心はできない、個人によって違うと思うので、私は今まで通り注意して食べさせると。そうだろうな〜と思います。
安斎先生はセシウムは水に溶けないので、その場所にセシウムがあっても農産物が吸い上げて成長することはないのではという解説。録画でベラルーシから来られた放射線の専門家の意見も聞いていましたが、ベラルーシでは暫定基準が6年続いてそのご基準値が決められた。日本の暫定基準は高いので早く下げれば、それだけ除染も進む。私たちの経験から学んで1年で暫定基準をやめて本格的基準値を決めるようにしてほしいと。(この先生と日本語で出版された本については「つっぴーの憂い日記」ブログで:http://d.hatena.ne.jp/Tsuda_Katsunori/
視聴者からのファックスでは、日本の暫定基準値そのものが甘いのでは、政府の発表が信頼できないという声が多かったようです。途中はコーヒータイムで中抜きでしたが、こういう検査を自治体とか国が率先して毎日でもやればいいのに・・・

昨日は嬉しいことがありました。夕方ピンポンが鳴って外へ出たら、Kさんが。
先日お渡しした脱原発記事の載った2冊の週刊誌を私に返しに見えました。「あれ、連名でないとあかんの?」。
何のことか分からず、「署名? どういうこと?」、「夫婦で書かんとアカンの?」「いえ、いえ、個人個人だけど。署名してくれるの?」でした。
買い物途中に寄られたようなので、玄関に入ってもらって台をつけた署名用紙を持って来ました。
「私、決めた! やっぱり、子どものために、未来の子どものために原発はアカン。」「そうよ〜」と私。
そして、堰を切ったように3月11日の翌日に引っ越すことになっていた娘さん一家の3度にわたった引越しのお話を。
「引越し先は?」「あっち」「福島?」「そこまで行かんけど、関東。どんなに心配したか。」
トラックが動かなくなり一旦中止、その後、娘さんが第一陣で、学校が休みになってから子どもたち、数ヵ月後仕事の関係で最後にお父さんが・・・だったとか。「政府が未だに隠している」と言われるので、「海外から見たら日本の対応はオカシク見えるみたいね」と言うと、「それは、広島の原爆の時と同じ。あの時もそうだったでしょ。何にも政府は言わなかった。本当の放射能の恐ろしさを日本人は知らない」と。
「モンゴルがアメリカと日本の放射性廃棄物の引き受けを正式に断ったらしい」と私が言いましたら、「そんなん、当り前ヤン! どこが引き受けますか〜!」「そうよね〜。」「結局自分とこが出したモンは自分とこで・・・。日本中、放射能まみれね〜」と二人で。
「私、そのうち、人類は絶滅すると思うねん、自分のやったことで」と。
「ご主人にお願いに行ってもいい?」と聞いたら、「ウチの人とこんな話しないから、きっと無関心だと思う」と最初仰っていたのに、「きっと、原発はエネルギーとして必要やと思ってる」と言われるので、「今すぐは無理でも、いずれ脱原発の方向で自然エネルギーに移行という考えでもいいから。私が今度お願いに行くって言っといてください」で別れました。23日の映画会のチラシがあったので、その話も。上関原発の対岸の祝島のお話で、と言ったら、ああ・・・とご存知。長年反対してきたのに、町長選で推進派が勝って、でも、そこのお話とご案内もしたのですが、「残念、日本にいない」「旅行?」「海外」ということでした。

『な〜〜んだ、あの時、半々なんて・・・ でも、署名をお願いしたから、
”決めた!!”って気持ちになられたみたいだから、良かった!』
今度はあの方にも、この方にもお願いしてみよう!
チョッと嬉しくなりました。


PS:世田谷のラジウム事件?については区長の保坂展人さんのブログに始末記が。
http://blog.goo.ne.jp/hosakanobuto/e/07ca596a2c76580c5af0a3987e3f54e8
その中から:「環境省と連絡を取っていたが、福島第一原発事故に起因する放射性物質だった場合は、樹木や土壌の処理と除染、さらにどこに仮置き場をつくるのか等についてはすべて自治体まかせであることが、当事者の立場で改めて判った。」