追記(「菊花展とTPP」の)

先ほどTPPのところで「情報を隠してまで」と書いたところを補充しようとブログを渡り歩いているうちに「カリフォルニア・加州ラジオ草紙」さん(http://d.hatena.ne.jp/Mapple/)が紹介されている記事を見つけました。一部引用で済まそうと思ったのですが、読んでみると意味深長です。川田龍平参院議員のことを取り上げています。彼というのは川田氏のことです。

彼は交渉参加国のうちGDPの90%を日米が占める、事実上日米2国間の協定であることを認識していた。そこで、以前から「医療の自由化」がアメリカの狙いであることを察知していた。
 しかしながら「政府は9カ月もの間、資料を出さなかった」「外務省も厚生労働省も口頭の説明に終始してきた。特に後者は、公的医療保険制度は対象になっていない。医療はTPPの交渉に入っていないと繰り返すばかりだった」というものだった。
 これは嘘だった。政府は嘘と隠ぺいで時間稼ぎをしてきたのである。霞が関の官僚のいつもの手口だった。「実際は医薬品の自由化は入っていました。9月16日の時点では、米国政府から医療保険制度の自由化要請を受け取っていたとも、小宮山厚生労働大臣が認めた」というのである。
 国民の代表にも、とことん嘘をついてきた政府・霞が関だったのである。
<野田内閣は極悪非道の売国奴政権>
 どういうことかというと、国民皆保険制度の破壊を意味するのだ。医療の格差だ。小泉内閣は労働者や企業の格差を強要したが、TPPは医療・命の格差も強要する。富裕層はいいにしても、多くの市民の命が軽視されることになる。
 分かりやすく説明すると、利益優先の株式会社経営の病院乱立で従来の医療福祉法人は敗退を余儀なくされる。しかも、医療の質が低下してしまう。さらなる医療事故多発の日本になってしまう。
 日本の誇れる皆保険制度が壊れることなのだ。日本医師会歯科医師会が猛然と反発する理由である。これが野田ドジョウの「正心誠意」ということであるが、筆者は極悪非道の売国奴内閣と断罪したい気分だ。
<対米自立派決起>
 既に外務省TPPの1次資料や米国通商部の文書にも「医療の自由化」は明記されている。それを日本政府は蓋をして、時が来るまで隠ぺいしていたのである。悪辣な松下政経塾政権であろうか。
 松下PANASONIC政権は、TPP参加でPANASONIC製品を大量に売り込めると勘違いしているのであろうか。先見の明のない経営陣なのだろう。
 TPPは、サービス・金融・投資・公共事業などの分野に介入してくる。農業・医療だけではない。制度もアメリカ方式を導入してくる。おいしい話は多くはない。韓国のあわてぶりを見ればわかるだろう。カナダとメキシコの農業は大打撃を受けている。それ以外にも、である。アメリカの戦後日本の支配をみてもわかるように損をすることはしない。
 対米従属派の代表である野田は10日にも参加を表明するようだが、対米自立派による野田包囲網は与野党に拡大している。「座して身ぐるみはがされる愚は避けなければならない」という永田町世論が沸き起こっている。
 野田の言う「開国」は、「壊国」である。弱肉強食がアメリカ資本主義である。TPP政局に川田は、命の分野から野田内閣に体当たりするというのだ。健闘を祈りたい。2011年11月5日23時30分記 
 「ジャーナリスト同盟」通信 本澤二郎の「日本の風景」(912)http://blog.livedoor.jp/jlj001/archives/51932474.html

もうひとつ、「日本がアブナイ!」さんから:

 昨日の『TPP参加、11月表明は無意味との内部文書』の続報を・・・。
 東京新聞が、外務省官僚などが作った政府の内部文書に関するスクープを掲載。<他の新聞は全くスル〜かな?>
 その文書で、来週のAPECでTPPへの参加を表明しても、米議会が日本の交渉参加を認めるまで半年程度が必要で、来夏にまとめられるルール策定作業に実質的に加われない可能性があることが判明。
 TPP推進派は、APECまでに参加を表明すれば、ルール策定の交渉に有利に働くと主張していたのだが。その主張に疑問が呈されることになった。
<となると、上のリンク記事にも書いたように、APECの際に参加表明をする大きな目的は、オバマ大統領に成果を与える&日本が米追従していくことを示す「手土産」ということに?>   http://mewrun7.exblog.jp/16456805/