命を受け継ぐ柿の種

昨日は午後からSさんが山の行動食用のクッキーをいつものように焼いて持って来てくださいました。
植木屋さんが仕事中でしたが、今日はお手伝いすることもないのでサンルームでお茶にしました。
昨日、切り取った枝から柿の実をはずして袋に入れておきました。今年は裏年で去年より少し大粒ですが数は少なめです。
我が家の柿は、私が小学生の低学年の頃、タネから育った木です。黒いゴマ吹きの渋柿で、多くは皮をむいて干し柿にして食べます。
ところが、木の上で充分赤くなったのものは甘くなるらしく、美味しくなった実には必ず鳥が突っついた穴があいています。
Sさんに食べてもらおうと赤いのを選って包丁を入れるとタネが真半分に切れました。見ると、種の中には柿の木になる赤ちゃんが見えます。次の世代の柿の芽がすくすくと育っているのは驚きです。
お茶飲み話はアレコレ話題が飛んでまとまりませんが、Sさんの大阪市長戦についての話が気になりました。
月曜日はマンションの女性手芸グループの集まりがある日で前日はその手芸の日。還暦直前の50代のSさんが最年少で、あとの方達は60〜70代の女性です。そこで、選挙の話題になり、「平松さんでは何にも変らないから橋下さんのほうがいい」とみんな言っているというのです。Sさんは、橋下さんが良いと思うのは若い人たちだけかと思っていたのでビックリして聞いていたそうです。
「変わればいいって言っても、どんな風に変わるのか、変える方向が問題だと思うんだけど、誰もそんな話はしない」と。私も、「それは無責任ね〜」と。
まぁ、私たちは知事選には関係があっても、市長選では投票できるわけではないので、高見の見物で無責任でも良いわけですが・・・でも、案外、ムード、「あの人なら何かやってくれそう」で投票する人が多いとすれば、怖い話です。その「何か」の中身が問題です。
ファシズムだって大衆が支持した」と言います。維新の会の「ハシズム」だって市民や府民の支持がなければ強権政治は出来ません。不況とか閉塞感とか震災・津波原発事故と社会に明るいムードがない今、威勢のいい言葉に期待を賭けたり、手数も時間もかかる民主的な手続きや話し合いが待てない人が増えて、それこそ無責任に自分たちの一票を預けてしまっては、結局、自分の首を自分で絞める結果にならないか、ここは、嫌でも考えなければならない時だと思います。
◎今朝の「生き生き箕面通信」さんの記事「1%の金持ちと99%の貧乏人による『格差・日本』がいいですか」(http://blog.goo.ne.jp/ikiikimt)、おすすめです。FTAで大荒れの韓国ですが、我が日本も本当にどうなってしまうのでしょう。行くとこまで行かないと日本人は・・・という友人がいますが、フクシマの今をみていると、今がそうなんじゃないの?と思いますが。
◎「天天日記」さんの今日のブログ「核廃絶せよ」(http://d.hatena.ne.jp/mm3493/20111122)には詩人のアーサー・ビナードさんの「フクシマへの道」という演題の講演内容について書かれています。おすすめです。