一夜明けて・・・

昨日はNHKが開票を待たずに大阪府市ともに維新の会勝利を出口調査の結果出していました。
その時点から、あ〜ぁ・・・でした。
今朝、久しぶりに「保守」の「ぼやきくっくり」さんのブログ(http://kukkuri.jpn.org/boyakikukkuri2/)を覘くと選挙結果を分析されています。大阪市民でもある「くっくり」さんは、市長は橋下さん、暴走予防に知事は倉田さんを選んだそうです。こういう組合せを期待した府民も多かったと思うのですが、それにしても圧勝です。
闘い方に一つ気になることがあったので、書いておきます。それは「独裁」反対のキャンペーンです。これは大きな字の新聞大の広告?が入っていて、裏は共産党の知事候補の名前が入っていましたので共産党の出したものだったと思います。
昨夜の興奮気味の橋下氏の勝利を伝える民放番組の中だったと思うのですが、選挙中に、反「独裁」キャンペーンについて問われた橋下さんが得意げに、「”戦略”に乗ってくれた。特にインテリ層が食い付いてくれたので」と嬉しそうでした。
どんなに考えても橋下氏のあの発言は「独裁政治をやる」ではなくて、「強いリーダーシップ」を「独裁」という彼一流のショッキング発言で強調してみせただけであったはずです。言葉に引っかかって闘いに利用したのでは反発を招くという失敗例だったような気がします。ネガティブキャンペーンでは選挙民は動かないということです。逆に「変化、変化」というポジティブな煽りには乗っかったということですね。
それと、昨夜の早い時期の長い記者会見の席上、都構想については「10万人以上の反対があるので慎重に考えていく」と言いながら、一方、「教育条例の問題ではこれだけの支持を得たので民意の結果に従ってもらう」と言う。自分の考え次第で「慎重に」になったり、「民意を得たから」では「独断」の政治になりそうで、やはり心配です。どちらも数十万から府に至っては80万人以上の反対意見があるのですから、民主的な話し合いによる決定の過程は大事にしてほしいと思います。
公約にある関電への株主提案権の行使による脱原発発送電分離の実現には期待したいと思います。お手本の石原都知事も瓦礫処理に積極的だったり、脱原発、被災地復興には両知事?とも行動派です。
松井新府知事と橋下大阪市長の関係は、プーチンとメドベージェフの関係にソックリとは夫の感想です。それを承知で大阪府民は選んでいます(よね)。松井氏の記者会見で、府民がチョッとでも政治に興味・関心を持ってくれたら・・・とだけ繰り返し言っておられるのを聞いて、維新の会の連中は案外コレだけで集まってるのかも知れないな〜とも。
4年間、どうなることでしょうか。早速、政界再編と言い出す党もあったりして、案外、大きな変化を呼び込む結果になるかも知れません。とにかく既成政党や組織総がかり(公明党は相変わらず勝つ方につく作戦で中立・自主投票でしたが)を相手に勝ったわけですから新しい動きではあります。