新聞記事より、あれこれ・・・

昨日土曜日の夕刊2紙から原発関連記事を・・・まず日経からです。

原発の20年延長「反対」 橋下市長、関電に株主提案へ


 大阪市橋下徹市長は28日のテレビ番組で、原子炉等規制法改正案で原則40年とする原発の運転期間を、例外的に最長で20年の延長を認めた政府の規定に関し、関西電力への株主提案で反対する意向を明らかにした。
 大阪市は関電株式の約9%を持つ筆頭株主。提案ではほかに発送電分離の方針を明確に示すことや、エネルギーの利用効率が高い新型火力発電所の建設も求めるという。
 橋下市長は「神戸市と京都市の株式を合わせて約13%。これに個人株主が大体35%加われば50%ぐらいになる」と述べ、6月の株主総会での提案可決に意欲を示した。

次は讀賣夕刊から、原発の事故・不具合について:

島根原発2号機 計測装置動かず


 中国電力は28日、定期検査中の島根原発2号機(松江市、出力82万キロ・ワット)で、原子炉内の放射線量を計測する装置「中性子源領域系装」が27日夜以降、動かなくなったと発表した。中電は「安全に影響はない」としている。
 中電によると、装置は中性子の量を測定して原子炉の状態を監視し、四つ設置している。27日午後7時30分頃、三つがデータを正確に表示しなくなり、2時間後には残る一つも使えなくなった。中電が原因を調べている。
 2号機は27日午前1時に発電を停止し、同日午後6時45分に原子炉内の温度が100度未満になる冷温停止状態になった。装置は、原発に関する中電の保安規定で、原子炉の起動時や停止時に二つ以上使用出来る必要がある。中電は「冷温停止になった後、装置は動作不能となった。規定違反にあたらない」としている。


放射性ガス濃度 監視装置が停止  伊方原発2号機


四国電力は28日、定期検査中の伊方原発2号機(愛媛県伊方町、出力56.6万キロワット)で、補助建屋の排気筒にある放射性ガス濃度の監視モニターが27日夕、6分間停止した、と発表した。この間の建屋からの放射性ガスの排出はなかったといい、環境への影響はなかった、としている。

同じく讀賣の次の記事は、ブラックユーモアというか、皮肉な事件です。よく読まないと状況がわかりません。

プルサーマル説明会で図書カード配る」
北電元課長 詐欺容疑 百貨店から2800万円分



 北海道電力の元課長が、泊原子力発電所(北海道泊村)のプルサーマル計画で「地域住民に説明する際に配りたい」と偽って、札幌市内の百貨店から図書カードをだまし取ったとして、道警は28日、北電の元課長の蛯名弘幸容疑者を詐欺容疑で逮捕した。
 百貨店側は、詐取された図書カードは約2800万円分として、昨年8月、北電側に代金支払いを求め、札幌地裁に提訴している
 道警幹部などによると、蛯名容疑者は北電企画部で顧客などへの贈答品を購入する立場だった昨年2〜3月、札幌三越などの百貨店を経営する「札幌丸井三越」の担当者に虚偽の説明をし図書カードを購入するとしながら、代金を払わず、だまし取ったという。
 北電は昨年7月、蛯名容疑者を諭旨解雇とした。係争中の訴訟については「元社員のプライベートでの行為で、当社に責任はない」として組織的な関与を否定している。北電は「プルサーマルの説明会で図書カードなどの金券を配ることはない」とコメントしている
 札幌三越側が上司に図書カード購入のお礼の面会を求めた際、蛯名容疑者は発覚を免れるため「図書カードの件はトップしか知らない。あまり話さないでほしい」と面会を拒否したという

面白い事件ですね〜。騙された方も悪いというのが詐欺事件ですが、「有りそうなこと」を言って騙すわけですから、北電側も過去にこんなことやってたと疑われて当然という事態。過去に無ければ、百貨店側も話に乗らなかったでしょうし、さて、「ない」と言って信用されるか? 過去が暴露されてしまうことになるのか? 百貨店側が黙っているか?(こちらの可能性大ですが) 注目の事件!?