なでしこ、アメリカに初白星!と「チェルノブイリのいま」

女子サッカーの国際大会アルガルベ・カップ第3日がポルトガルのファロで行われ、B組の日本代表「なでしこジャパン」は世界ランク一位の米国に1−0で勝利した。
日本は7日にA組一位との決勝に臨む。昨年のワールドカップ決勝では同点・PK勝ちだったため、日本が米国に90分間で勝利したのは初めて。 沢は体調不良のため欠場。前半は、序盤から日本が連携の取れた守備で主導権を握るも、0−0で折り返し、後半は積極的に攻め上がる米国に懸命に防御。84分に宮間のCK(コーナーキックに途中出場の高瀬愛実(21)が頭で合わせて先制。この一点を守り切った。」(日経より)
7日の決勝戦は世界ランキング3位の日本と2位のドイツとの戦いになります。写真はNHKの朝のニュースから。私は、向かって左に立つ解説者の大竹さんが気になって仕方がありません。美人でファッションもスポーツ界にしてはカワイイ系?ですが、一たびサッカーの解説となるとシビアで的確。こんな元選手がいたの?!といつも感心しています。そういえば最近のスポーツ界はルックスも良い方が男女問わず増えていますね。天は二物も与えるようになったということ!?
女子ジャンプ(スキー)の高校生や、若手の活躍が目立つスポーツ界ですが、高齢者も負けていません。
70歳の法華津(ほけつ)寛さん、ロンドン5輪の馬場馬術代表に。
馬場というのは馬で行うフィギュアスケートショートプログラムみたいなものだそうです。規定の動きを人馬一体でこなす競技ということですね。
「コンビを組むウィスパーの脚の不調で昨年は試合に出場できず、参戦したのは今年に入ってから。『ランキング締切までに6大会に出場。1月末からは5週連続の強行軍だったが、競技を重ねるごとに馬の調子が良くなった』という。中学1年で乗馬を始め、23歳で東京5輪に出場した。ドイツを拠点に技を磨き、44年ぶりの五輪出場を果たした北京大会で個人34位。引き続きドイツにとどまりロンドンを目指した。『少し馬を休ませてから4,5回競技に使って本番に臨みたい』と落ち着いて目標を掲げた。(日経)」
写真はモーニングバードから。12歳から60年間、ほぼ毎日馬に乗ってきたそうです。ロンドン5輪は71歳で出場ということで、自らの最年長記録を更新することに。

さて、夕方の関西テレビ「アンカー」、山本キャスターの現地報告がまだ続いていますが、昨日はそのあとで、
「福島のこれから チェリノブイリのいま」と題してチェリノブイリ原発事故を取り上げていました。
まず「福島の警戒区域計画的避難区域から避難したままの人約8万7000人」という画面の後、事故後26年過ぎても・・・とチェリノブイリ原発事故で約40万人が住む場所を追われたウクライナの立入制限区域(30キロ圏内=ゾーンと呼ばれる)の境界を訪ねます。26年後も高い線量を示しています。線量計は5.43ミリシーベルトを。
原発から4キロメートルのウクライナのプリチャピは、原発の街。明るい未来を約束されて4万5000人が住む町でした。案内をするウラジミールさんによると「私と同い年の50歳の同僚では10人中4人が亡くなっています。私はここで働く方が役に立つ人間だ。ここで何が起こったのか話して。」
子どもたちは、毎年1回、ゾーンから離れて転地療養をしている。ゾーンの医師は「子どもの免疫力低下とチェルノブイリゾーンは密接に関係しています。低線量被ばくが原因で年を経て現れてくる病気についてはまだ十分に研究されていないのです」と語ります。30代の主婦で2人目を出産した女性は、妊娠中に甲状腺がんの手術を受けました。
ゼムリャキ(同郷人)と呼ばれるプリピャチの元住人たちは、「あの事故のことは昨日のように思い出す。忘れられない」と語り、「(プリチャピヘ)帰りたいか」と問われて「出来るのなら、帰りたい」と。「病気がちだし、周りの人たちとは理解し合えない」と望郷の念止み難し。
チェルノブイリの今についてはNHKのBSが放送した海外のドキュメンタリーに良い作品があったのを思い出しました。
確かに「チェルノブイリのいま」は「福島のこれから」で、知っておく必要があるかも。ビデオで残っていればもう一度見てみようかと思っています。


↑上の図は日経3月5日の記事より。”福島のいま”です。
東電福島第1原発事故の警戒区域計画的避難区域に指定された11市町村の中で、いち早く「帰村宣言」をした川内村と、旧・緊急時避難準備区域で、3月に町役場の帰還を果たした広野町は、ともに放射線量が比較的低いので例外。
多くの住民は帰還の条件として「年間線量1ミリシーベルト以下」と厳しい条件を挙げる。
住民帰還について川内村の遠藤村長は、「最初に帰村を始めることが出来るのは恵まれていると思う。(原発周辺の)双葉郡8町村の”最前線”の気持ちでいる。除染や原発廃炉、他の自治体の住民帰還につながるように、国への要望やメッセージを発信していきたい」。同心円で緊急避難区域に指定したこと自体が誤り?だという解説者もいました。放射線量の発表を望みたいです。
飯館村菅野村長は、「他の災害の復興はゼロからスタートできるが、原子力災害はゼロに戻るまでの長い間、不安と闘わなくてはいけない。その特殊性を痛感する。」と語り、国の避難区域再編と除染については、「国には再三、『数値だけで線引きすることは住民感情を逆なでし、地域を分断する』と訴えている。帰る帰らないを住民が選択する余地がある仕組みが望ましい。」「国が主導する除染は、どこまで下げるという数値目標がなく、甘さも感じる。7月ごろ本格着手というのも遅すぎる。10分の1でいいから村にも除染を任せてほしい。村民自らの除染は復興への活力になる」。