3・11を歩いて…「内部被曝」と「がれき処理」


10日の土曜日、関西在住か出身者ならみんな知っている?吉本新喜劇の舞台中継(お昼下がり)に貴乃花親方登場!
出演者に混じってズッコケたり、四股を踏んで見せたり。もちろん遊びじゃなくて、広報担当のお仕事で三月場所のPRでした。
さて、3月11日。午前中は箕面の山へ歩荷(ぼっか)訓練の夫と二人で出かける予定。早めの昼食を用意して、そのあと段ボールの切れ端にスローガンを書いて首から下げる用意。私は、上に「NO NUKES」と下に日本語で大きく「核廃絶」、夫は「美しい山河を 放射能で汚すな!」、朝、お電話のあった夫の山仲間のSさんの分もと、「原発 いらない!」の3枚。折り畳み式で好都合。両手が空くリュックにして出発。

淀屋橋から大阪市役所の横を通って中央公会堂へ。女神の像の前にも人だかりが。コチラが御堂筋コースの人たちです。
チラシをもらいながら公会堂の正面へ。中では飯館村の酪農家の方の「原発事故が奪ったもの」と、美浜町の方が「原発銀座の若狭から」という講演を11時からやっています。私たちと同じように、歩くためだけに来た人も多く、1時55分出発の時間に合わせて人が集まってきました。やがて、公会堂の中からも旗を持った人たちや大勢が。奈良や滋賀という字もありました。私たちはフリーの個人の立場なので、それらしき人がたむろしている辺りへ。4人並んで列を作るようにと言われて歩き出しました。手作りの思い思いの絵入り、字だけのスローガンを胸に下げたり、掲げたり。

前を行く子供連れのお母さんや子供が掲げている絵と言葉がとってもかわいいので信号待ちで止まっている間に何回か撮らせてもらいました。ナンとかいう名のある方のイラストでパソコンから自由に取り出してくださいというので、それをお手本に描いて作ったんだとか。(写真背後の大きな建物が橋下市長のいる大阪市役所)
大阪市役所前で御堂筋を横切って、川べりの、京阪電車の地下鉄中之島線に沿って歩き出しました。信号を渡るときは警察官のお世話になります。どうも信号機とは別に余分に時間をとって渡してもらっているようで、歩いている人の中からも「警察官も大変やな〜僕らのために〜」という声も。大きな背の高いビルにそって、国際美術館の方に向かって歩いています。川風のせいか冷たい風がふいています。そのうち、大きな「節電お願い」の垂れ幕のかかった関電ビルが見えてきました。その背後に電気科学館と国立国際美術館のステンレスのオブジェのパイプのような先端も。ここで右に川を跨ぐ橋を渡って公園へ入りました。
「子どもたちが限界だから予定を変更して、ここで卒業式?を行います。キグルミの人たちは集合」というアナウンス。続々と集まって、その卒業式とやらを待ちます。胸にゼッケンで美浜原発とか大飯原発、とか関電の原子炉の名前を付けた11人が前に出て、卒業式が始まります。なるほど、原子炉に御引取下さいと卒業させる趣向のようです。風船を手にした子供たちがキグルミに惹かれて前に出てきています。卒業式の祝辞は大谷派の若いお坊さん。1分間の法話です。餓鬼・畜生・地獄の三悪道の話をされて、私たちはこの世を地獄にしてこれから来る未来の人たちに渡してしまうことになる。原発はどうぞ目出度く卒業してくださいというお祝いの言葉でした。スタッフの締めくくりの「これで卒業式を終わります、どうぞ原発さんは新しい道を進んでください、特に大飯の3号機、4号機はチョロチョロしないで」に笑いが。再稼働のトップバッターに狙われていますので。最後は、バンザイで終わりです。
三々五々解散、私たちは大阪駅を目指して4人!で・・・この広場で、以前、広河隆一のチェリノブイリの写真集と水野スウさんの小冊子を借りたことのあるIさんとバッタリ出会いました。夫の呼びかけのメールを見て一人で参加でした。以前ご紹介した漢詩の作者のMさんは扇町の方へ参加されたそうです。この日、大阪では中之島扇町の2カ所で大きな集まりとデモ行進があったようです。

ところで、公会堂の前でガレキの広域処理に反対する署名を集めていました。私は説明を聞いて、箕面市は市長さんが「責任を持てないから」と反対しているんですよと言いながら、大阪で引き受けるのに反対する署名に応じました。ところが、夫とSさんは、「もうひとつよくわからない。なんで引き受けたらアカンの〜。地元の人はどう思ってはんの〜納得してはるの〜」。夫も「良く聞かせてください。チラシを読んでからにさせて」と、お二人から丁寧な説明を聞きながらも、渡されたチラシを読んでからということに。
で、帰りの電車の中で「内部被曝」と「ガレキの広域処理キャンペーン」について書かれたチラシを読みました。
分りやすく、まとめられているので、紹介してみたいと思います。(つづく)