菜の花畑と「関電について」(そもそも総研)

北向き地蔵の前の道を下って、山からの小川が芦原公園に向きを換える直ぐ脇の畑は、持ち主のご主人が花畑にされています。耕運機を入れて畝を作って種まきをした本格的な花畑です。ある時はグルグル渦巻きの円形花畑なんて時も。その菜の花畑が先々週だったか暖かい日が続いたお蔭で満開になっています。
我が家の二筋北側に一寸変わった人形館?を兼ねた真っ白で四角いお家があります。垣根は無くて、建物の周りを塀を兼ねた白い囲いが浮いたように取り囲んでいます。植栽は和風で玉石が敷いてあります。そこに、昨日の帰り道、クリスマスローズが咲いていました。奈良のお水取りも済んで、春分が過ぎれば、春本番! もうすぐです。

さて、昨日、皆で原発の話になった時、電気が足りないという話は出なかったのですが、電気料金が上がるという話が出ていました。
今朝のモーニングバードの玉川さんの「そもそも総研」のテーマが関電についてでした。
キャスターの玉川徹氏が大阪市の特別顧問・エネルギー政策担当も務めている飯田哲也氏を訪ねて質問していました。
関電は早々とこの夏の電力不足を発表して原発再稼働へ世論作りを始めています。電気は本当に足りないのか? 上がるのか? 番組の内容を少しまとめてみました。

原発依存度(高)関西電力 夏の電気は大丈夫なの!?
 玉川「本当に足りないのかどうかということなんですが」飯田「この日のこの時間が足りないんだというキチンと適切な情報を与えて、その時に需要を減らせるような仕組みを作ると良い。1つはすでにある仕組みでいうと、契約電力500キロワット以上の大口需要家は、「電気料を安くするので電力が足りない時は協力して下さい」という契約になっている。それを自主的な契約だけでなく、基本的にすべてのビジネス産業のカスタマー(顧客)に契約してもらえば、場合にによっては200万KWとかの効果があるはず。

例えば、家庭でもピーク時に前年と比べて電気使用量が「増」になった場合は割増料金、「減」の場合は割引料金とする。同時に供給側を瞬間的に増やす。よその電力会社から買ってくる。独立の発電事業者といわれる自家発電が大量にあるし、原発とセットの揚水発電所もある。この2つを使うだけで、関電は全く問題なく電気は足ります。」
玉川「今までの古い、ある種頭の悪いやり方をやっている限りは足りませんよと?」
飯田「電気が足りないと言っている人は、知恵と情報が足りないのです。」
実際電気の足りない日は何日あったのか? 一昨年は31日。3・11以後、節電した場合の昨年は、2日(1日約4時間)だった。
「しかし、関電は停電を避けるために料金を上げる気はない。需要を下げるためにヨーロッパでもどこでもやっている事を、関電は、社会の納得が得られないとか、何年かかけてやりたいと言って、しようとしない。結局ピーク時の停電に対して、停電になっても仕方がないという姿勢。公共性という立場からあらゆる努力をして避けるという責任があるはずだが、その役割を果たそうとしていない。関電は、原発再稼働しか頭にないようだ。」

次に、電気料金は上がらざるを得ないのか?
富士通総研高橋洋研究員に聞きます。高橋「原発を止めて火力発電で基本的に補っていますので、原発は、安全とかはひとまず抜きにして、ランニングコスト(運転資金)が非常に低い電源ですので、それを止めてランニングコストが高い火力で埋め合わせているわけですから、明らかにコストが増えているのは間違いないですね。」
玉川「日本では競争がないじゃないかと」高橋「だから日本の電気料金は高いんだという話ですね」玉川「あるいは政府がシッカリ価格を査定すれば化石燃料(火力発電)が増えた分と新規参入と競争で下がる分でいえば?」高橋「3年後くらいみたらどうかということであれば・・・供給力が徐々に増えていきますので3年後くらいには下がることに」
ここで、1998年に全面自由化したドイツの例が挙げられ、2年の間に3割くらい下がったことがわかる。
(ただし、その後は化石燃料の価格がずっと2000年代基本的に上がってきたこともあって上がっているが)