今日2つ目の記事です。
「らいるのひび」さんの月曜のブログを貼り付けます。
かつて日本の電力の30%は原発と言われましたが、現在稼働している原発は北海道の泊原発1機のみです。
それでも、電気が足りないとか計画停電とかの騒ぎは無く、パニックでもありません。「ウソ」だったのです。
今年の夏のピーク時も国民の総意で創意工夫して乗り切れないこともなさそう・・・ぐらいではありませんか?
それでも足りなければ、その頃には国会事故調の報告も出ていることですから、安全な原子炉のみ再稼働させるかどうかを考えてみるということもありうるでしょう。でも、蛙ブログ4月5日の「なぜ急ぐ再稼働?」でも触れましたが、原発はそもそも100かゼロかの前提で、ゼロの場合の対策が取られている、ということです。
「原発がなくてもなぜ停電しないの?」「原発なしで何故電気が足りるの?」について、元GE(福島原発事故を起こした原子炉の製造元)社のエンジニアだった方からの情報の紹介の紹介です。 (赤字は「らいるのひび」さんのまま)
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4/9ブログ 原発なくても停電しないわけ
昨日のブログで、私「原発停めても電気は足りてる」という話を書きました。
『原発なくても停電しないわけ』というメールをもらっています。
電力会社のシステムとして、原発が全て停まっても電気が足りるようになっていると言う話です。ここに転載します。
考えてみると、今、もう泊1号機しか動いていない(全体の原発の発電率で言えば、もう1%を切っています)のですから、実質、ここで書いているシステムがみごとに働いているということでしょうか。
夏も大丈夫ということだとは思うのですが、心配であれば、ピーク時の対策さえ考えれば無理な節電は必要ないということなのではないでしょうか。
さて、「日本中の原発なくても停電しないわけ 」です。
僭越ではありますが、原発の基本的なシステムについて少し書かせていただきます。原発はそれ自体で独立している存在ではありません。
すべての原発は、同じ出力の火力発電とセットになっております。(バックアップ電源)
それにはふたつ理由があります。
(1)ひとつは国を大きなブロックで分けた独占企業各社に課せられた電気の「安定供給義務」です。今回のような地震、あるいは事故などによる緊急停止のさい、瞬時に切り替え大停電を防ぐ「スタンバイ」システムです。
(2)もうひとつは原発と不可分の要因です。通常時の発電は点火後、約一週間かけて徐々に出力をあげ100パーセントに移行します。出力を落とすときはその逆です。そのとき例えば、出力100万キロワットの原発が単独で出力を上げ下げすれば、その分の電気が市場に溢れたり、不足したりで大変なことになります。
電気は生き物と言われます。
発電量と消費量は常に同じでないといけないそうです。
そのため常に同じ出力の火力が、公園のシーソーのように片方でバランスをとり続けるそうです。
この情報は福島原発6号機と東海原発2号炉の建設・総監督をした元GEエンジニアの菊地洋一さんによるものです。
従って日本にあるすべての原発には必ずバックアップ発電備があり、いつ何時すべての原発が止まっても停電しない仕組みが出来上がっています。他に24時間出力調整のきかない原発の夜の電気を放電するため揚水ダムもセットになっています。
今回地震と津波による事故、そして停電騒ぎは、原発が壊れたからではなく、このセットになっている火力や水力が沢山壊れてしまったことによります。
でも事故後、人が近づけない原発と違って火力の方は人が入り、すぐに復旧することが出来ました。
大きな違いです。このようなシステムのことが全く一般には知らされていないために、これ程の重大事故、大惨事になってもなお「電気のために原発は必要」とか原発にかわる自然エネルギーという発言が溢れることになってしまったのです。
2011年5月12日 ヤドカリハウス 山田征
わかりやすい文章だと思ったので、本人の許可を得て 転送します。
この情報の発信者元GEエンジニアの菊地洋一は、『原発をつくった私が、原発に反対する理由』という本も書いています。
- 作者: 菊地 洋一
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
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by きっちんらいる・工房ぞうさん(http://blog.rairu.com/?eid=618)
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