「さようなら原発1000万人署名」その後

野田首相大飯原発再稼働宣言について、アンテナの「日本がアブナイ!」さんから、「さようなら原発1000万人アクション」のメンバーが国会内で集会を開いて脱原発アピールをしたというニュースです。
1000万人署名は、700万集まったというのを5月に聞いたと思ったのですが、この記事の中に署名のその後も分かる内容ですので、その部分引用してみます。

 そして、昨日12日には、「さようなら原発1000万人アクション」のメンバーが、横路衆院議長に、何と180万人分の署名を提出。(・o・)
 また、菅前首相らをはじめ脱原発派の議員と共に、国会内で集会を開き、原発再稼動の反対や脱原発政策をアピールしたという。(++)

 その集会の様子を複数のTVニュースが取り上げていたのだが。こういう時には、やはり、菅氏が吼えている姿を流すことになる。

『国会議員や文化人らによる脱原発社会を実現するための集会が、12日、国会内で開かれ、出席した菅前首相は「最も安全な原発は、原発に依存しないこと」と強調した。

 菅前首相は「最も安全な原発というのは、原発に依存しないことで、脱原発に向かうべきだ」、「この1年の間に、脱原発という方向を国の方向として確定する。そのことに向けて頑張らなければならない」などと述べた。 この会合は、脱原発に向けて1,000万人の署名を集めることを目標にしており、12日、およそ750万人の署名が集まったことが報告された。


 集会に出席した菅前首相は、原発安全神話に立っていた自らの反省をふまえ、「政治家は、逆に一番敏感のようで、一番鈍感な存在」と述べたうえで、「集めた署名をしっかり受け取らなくてはならないという思いからここに来た。この1年が勝負だ。脱原発を国の方向としていきたい」と強調した。


 集会には、国会議員を含めおよそ200人が出席し、出席者からは「大飯原発の再稼動を止めないといけない」との声も上がった。(FNN6月12日)』


『この中で、会の呼びかけ人を務める経済評論家の内橋克人氏は、「野田総理大臣は、関西電力大飯原発の運転再開を『国民の生活を守るため』と言ったが、生活というのは、命と安全があってこそのものだ」と述べ、野田総理大臣の対応を批判しました。(NHK6月12日)』


 菅氏は、首相辞任後、勉強会などの活動に重点を置き、あまりオモテに出て政治活動を行なっていなかった菅氏も、今月にはいってからは、野田政権&原子力ムラが「脱原発をなきものにしよう」としていることに危機感を覚えたようで。
 今月にはいってからは、積極的にTVに出演したり、講演依頼なども受けたりしている様子。また、菅氏は、もともと市民運動出身なので、昨日のように、市民レベルの活動を連携した活動もどんどんと行なうといいのではないかと思ったりもする。(・・)


<ちなみに、この集会を主催した「さようなら原発1000万人アクション〜脱原発・持続可能で平和な社会を目指して」(HPはコチラ:http://sayonara-nukes.org/)なる活動に関しては、今年3月に『沢田研二脱原発と震災CDを発売&インタビュー』という記事(http://mewrun7.exblog.jp/17595363/)でもご紹介したのだが・・・。
 同団体は、今月6日にも、日比谷野外音楽堂で集会を開き、東電本店前を通りJR東京駅近くまでパレードしたばかり。
 既に700万人以上の署名が集まっており、1000万人超えを達成するまで、あとわずかとなっている。(・・)>


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 ところで、先週、野田首相が、大飯原発の再稼動に関して行なった発言の中に、mewが、ちょっとカチ〜ンと来たものがあった。

野田佳彦首相は10日の講演で、関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)を再稼働する意向を表明したことについて「精神論だけでやっていけるのかというと、やはり国民生活、経済への影響を考えて、万が一ブラックアウト(停電)が起これば、大変な悪影響が出る」と述べ、夏場の電力が不足した場合の国民生活などへの影響を重視したことを強調した。(時事通信6月10日)』

 mewが引っかかったのは、もちろん「精神論」のところだ。

野田総理の「精神論」については、私もカチンときました。mewさんと同じで、これ以下の記事に同感、同感です。
「この夏、原発が動かなくても電気は足りる」ということは、精神論ではありません。ピーク時をどう凌ぐか考えようともしないで、専門家の心配を差し置いて「安全は確認された」なんて「宣言」をする方が、「安全神話」信奉者の精神論だと思います。いつも通り長い記事ですが、「日本がアブナイ!」さんを是非どうぞ!

◎お薦めブログ:「カレイドスコープ」さんの「野田政権は4号機のカタストロフィーに向き合わない」(6/13)
リードの部分から引用:全文はコチラで:http://kaleido11.blog111.fc2.com/blog-entry-1337.html

元国連職員 松村昭雄氏は4月に日本を訪問して、村田元駐スイス大使とともに政界リーダー諸氏と面談し、世界中が懸念している福島第一原発4号機の燃料取り出し作業を、今まで以上に確実に、そして可及的速やかに取り掛かるべきであると進言しました。
このことは野田総理に確実に伝わっています。

同時に、米国が、さらに大きな役割を担い、技術協力を伴う独立査定チームを日本の方から要請してくれるような条件をととのえるよう勧めています。
然しながら、最近のワシントンでの諸会合からは、この先の道程も容易ならざる様相を呈しているようです。

ワシントンが動かなくなったのは、日本が原発再稼働を決めるまで静観?している腹積もりなのでは・・・なんて、やっぱり「日米協力イニチアチブ」で日本の再稼働を合意したというのが背景にあると思われて仕方がありません。野田首相は約束してきた?のかも、なんて。