実るほど・・・(六ヶ所村と「原発ゼロ」議員数と「脱原発法案」)

まだまだ青いですが、一週間で稲穂が下を向いています。
「実るほど頭(こうべ)を垂れる稲穂かな」
歳を重ねて経験を積んでキャリアが上がるほど謙虚に…というのを実る稲穂に見倣って。
誰からともなく言いきかせられています。瑞穂(みずほ)の国の説得力ある言葉です。
パラリンピックでは女子のゴールボールという視覚障碍者の競技で金メダル!鈴の入ったボールを相手のゴールに入れるのですが、強敵中国相手にゴール前3人の選手が身体を寝かせてゴールを防いで鉄壁の守り、優勝しました。
同じくUnder-20(20歳以下)の女子ワールドカップ最終日の3位決定戦で日本はナイジェリアに2:1で勝って3位・銅メダル! 優勝は日本が負けたドイツにアメリカが勝って優勝。ヤングなでしこの2得点シーンは素晴らしい。特に田中陽子さんの無回転ミドルシュートはスゴイ!!

◇さて、1昨日の金曜日、官邸前の大飯原発再稼働反対のデモは全国に波及して、勿論東京でも続けられています。「特別な一日」さんのブログで東京の様子を:http://d.hatena.ne.jp/SPYBOY/20120907/1347027008
◇全国でただ一カ所原発を動かしている電力会社の関電大阪本社前のデモの大阪ならではの様子を伝えて下さっているブログ「keniti3545の日記」さんもどうぞ:http://d.hatena.ne.jp/keniti3545/20120908/1347074236
大阪維新の会」が昨日「日本維新の会」になりました。「過半数を狙う」という橋下氏の言葉に何となく「怖さ」「危うさ」を感じてしまいますが、大丈夫でしょうか。
まず土曜日の日経朝刊からこのニュースを。
青森 六ヶ所村村議会 核燃料再処理撤退なら  『村外に燃料搬出』」
青森県六ケ所村議会は7日、政府が原子力発電所から出る使用済み核燃料の再処理から撤退する場合、村内に保管されている使用済み核燃料などをすべて村外に搬出するよう求める意見書を全会一致で採択した。」
「政府が再処理をやめて使用済み核燃料をそのまま埋め立てる「直接処分」に転じる場合、再処理施設を建てたときに結んだ協定に反すると指摘。その際には六ヶ所村で一時貯蔵する使用済み核燃料や放射性廃棄物を村外に出し、損害賠償を国に求めるという。」

六ケ所村には日本原燃の再処理工場や放射性廃棄物の貯蔵施設があり、これまでに約2900トンの使用済み核燃料や、ドラム缶約役24万7000本の低レベル放射性廃棄物を受け入れてきた。青森県と六ケ所村は、再処理中止なら使用済み核燃料を直ちに搬出する覚書を日本原燃と結んでいる。
全国にある原発に返送されると、九州電力玄海原発佐賀県)などでは貯蔵容量を超えてしまう。


施設には海外に再処理を委託していた1414本の高レベル放射性廃棄物も保管してあり、今週には英国から28本が返送される予定六ヶ所村議会は再処理中止ならこれらの搬入も認めない方針。輸送船の接岸拒否になれば、海外からの批判も免れない。

「さあ、どうする?」という書きっぷりですが、これはもう解り切ったことで、自民党政権時代から、先送り先送りで出来もしない夢に大金と日本の未来を掛けてきた問題です。日本中の原発から出る核のゴミを六ヶ所村に集めてプルトニウムを取り出し、今もって実現不可能となっている「高速増殖炉」(もんじゅ)を前提にしたサイクル計画でした。猛毒のプルトニウムの持って行き場もなければ、各原発の使用済み核燃料の持って行き場もない。日本の原発は行き詰っているのです。(原発という技術そのものが解決できない欠陥を抱えているので人類は手を出すべきではなかったのです。今すぐにでも手を引くべき)
原発を動かせば最終処理方法の決まらない核のゴミが増え続けるのですから、このことだけでも日本中(世界も)の原発の稼働は許されるものではありません。それなのに、どうして…?という問題です。54基もあった原発、日本のどこかに最終処分場を作るという覚悟はしないといけませんが、これ以上増やすことは即止めないと、増え続ける核のゴミは・・・本当にどうするの?
◎動画「核のゴミ抱える村 青森・六ヶ所村の現実」(今年1月の「アンカー」より) http://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=wZDfT_xaVQk
◎大学生が、福島より危険な「高速増殖炉とは?」を考えています。コチラ:http://getnews.jp/archives/109213

◇「サンデーモーニング」の「風をよむ〜転機〜」で、中村佳子さん、「人を大事にしようという気持ちを取り戻せば日本のモノづくりはすぐに力を取り戻せる」、田中氏「新しく生まれ変わろうとするものの足を引っ張ろうとする守旧派を見極める必要がある」、涌井氏「volumeからvalueへ」、街頭インタビューで「変わるチャンスを与えられた」。ピンチをチャンスにできるか? 心ひとつに・・・というには余りにも立場の違いが・・・ですが、乗り越えていきたいです。


左のグラフは「カレイドスコープ」さんのブログの「細野に受け継がれた日本での使用済み核燃料処理計画」の記事の中から取り出しました。
長い記事の内容の一部を取り出してみると。

自民党公明党は、国民にまったく知らせないまま、「原子力のバイブル」と言われている原子力基本法の設置法の附則を変更して、原子力(=核)を「安全保障目的で使用可能」に変更しただけでなく、宇宙航空研究開発機構法も同時に改悪し、「宇宙での防衛利用を可能」にしてしまったのです。
小泉政権時代に、なぜ福島第一原発の冷却用安全装置ECCS(非常用炉心冷却装置)をわざわざ撤去していたのでしょうか。ECCSを取り外していなければ、蒸気がある限り冷却はできたはずだと指摘しているのです。さらに、小泉政権時代には原発の耐震テストを行なう設備も売却されて、これもわざわざスクラップにされていたという事実を、どう説明するのか。民主党の事故対応を突付くと、やぶへびどころか、自民党と世界支配層の闇があばかれてしまうからです。(参照:蛙ブログの「スクラップにされた耐震テスト施設」http://d.hatena.ne.jp/cangael/20110422/1303425549
なぜ細野豪志は、世界の学者が止めるのも聞かず、放射能瓦礫を全国にばら撒こうとしているのか。彼は、一度たりとも、合理的な説明ができていないのです。なぜ、細野は、国民の反対を押し切ってまで、田中俊一のようなA級戦犯原子力規制委員会のトップに据えようとしているのか。これらは、おそらく国民のほとんどが反対していることでしょう。まるで、細野は、日本列島の人々に「放射能と共存させるための教育」を施そうとしているようです。
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「世界支配」という言葉が出てくると、以前、kataomoimamaさんが紹介されたロスチャイルド家の世界支配陰謀説を説いた2時間ほどの映画を思い出します。本当かどうか、日本に居てはなかなかピンと来ないのですが、こういう捉え方もある、TPPなどある面当っているとも思える、というので「怖いお話」ですが、読んでしまいます。全文はコチラ:http://kaleido11.blog111.fc2.com/blog-entry-1525.html
●●●脱原発法案」提出

脱原発法案を国会提出=賛同議員100人超―大江健三郎さんら後押し


 遅くとも2020年から25年までの脱原発実現などを定めた「脱原発基本法案」が7日、新党「国民の生活が第一」や社民党など野党の国会議員によって衆院に提出された。通常国会は8日が会期末となるため、同法案は継続審議となった。脱原発を目指すノーベル賞作家の大江健三郎さんらが代表世話人を務める市民団体が法案提出を働き掛けていた。


 市民団体の河合弘之弁護士によると、脱原発を明記した法案が国会に提出されたのは初めて7日時点で、同法案へ賛意を示している国会議員は与野党で少なくとも103人に上った。東京都千代田区衆院第2議員会館で記者会見した大江さんは「国民、市民が(原発に)反対の意思をはっきり示すしかない」と強調。同法成立を後押しする決意を新たにした。  [時事通信社

「野党」のなかに共産党が入っていません。この法案について日本共産党笠井亮衆院議員の話:<いま、国民の多数が一刻も早い「原発ゼロ」の実現を望み、政府へのパブリックコメントでも8割が「即時ゼロ」を求めています。「脱原発は、遅くとも平成32(2020)年度から平成37(2025)年度までのできる限り早い時期に実現」とする今回の法案は、こうした国民の期待に応えるものになっていません。したがって日本共産党は、共同提案に加わらず賛同者にもなりませんでした。なお、先方から「国民連合」でという話は一切ありませんでした。

 官邸前行動をはじめ全国各地の草の根で声をあげている多くの国民とともに、政府に対してただちに「原発ゼロ」の政治決断を求めるために全力をあげます。>(しんぶん赤旗より)