赤い実、黒い実、そしてジュネーブ記者会見から

昨夜のフィギュアスケート浅田真央さんだけ見て、NHKのモンゴルの日本攻めを見ていました。ベトナムバクダン川の抵抗で3回目の日本攻めは無くなったというのを、私は以前、NHKの番組で教わっていたのですが、夫は初耳でしたので、スケートよりこっちでした。そのあと、男子を見ました。高橋大輔の調子が良くなくて、後輩の町田樹が頑張って優勝。女子の方も、ロシアの14歳がフリーは失敗が続いて、真央さん優勝だったとか。浅田真央さん、身体も娘さんらしくなって美しい演技でしたね。中国でもファンが温かく歓迎したり、サインを求めたり、でスポーツの世界は友好的だったようで良かった良かった!
昨日は、稲刈りも済んだので、プールへの道は曲り池を北に入らないで、そのまま東へ行くことに。当対池公園から萱野保育所、幼稚園、小学校の道です。
ここはそういえば花水木が片側に並んでいる道です。当対池公園から東の花水木が紅葉を過ぎて真っ赤な実をつけていました。少し行くと、芝楽さんです。今年ここのブッドレアの満開を見逃したのですが、あれれっ!? ブッドレアが咲いています! 狂い咲き?(引用内のトップの写真)
もう少し行くと今度は花水木の紅葉が美しいです。
ヴィソラのイオンで買い物を済ませてビニール袋を自転車置き場の自転車籠に置いたまま水中歩行に。名前の知らない知り合いの方に会って、この頃はたっぷり30分以上歩けるようになったので、足がふらつくまで・・34分ほどまで歩いてジャグジーへ。帰りはいつもの北側の道を帰ることに。コスモスを撮って、住宅街の角を曲がる前、庭の西角にあるオリーブの大木に黒いオリーブの実が沢山付いていました。下の囲みの中の写真です。

さて、ジュネーブで開催中の国連人権理事会のUPR(普遍的定期審査)に合わせ、国連施設内で日本の人権NGOの主催によるサイドイベントでの「ふくしま集団疎開裁判弁護団」の柳原弁護士と、福島県双葉町町の井戸川克隆町長と、スイス・バーゼル大学医学部名誉教授ミッシェル・フェルネックスさんのスピーチ。昨日の引用欄のURLでブログを訪ねて読んでいただけたでしょうか。まだの方は是非、昨日のブログの囲みの中のアドレスにカーソルを重ねると入れますので是非「訴え」を読んで下さい。

ここでは、その後の記者会見での井戸川町長と柳原弁護士の感想の言葉をコピーします:(全文は昨日引用の3つ目です)

井戸川町長:30:36〜34:32


ようやくですね、我々のこの事故が世界に知らしめることができました。
1年8カ月を過ぎても、なかなか我々の思いが届かないもどかしさの中で、
今日は大変貴重な体験をさせていただきました。
そして多くの資料を世界のみなさんに配布することができました。


本当にこの事故というのは、みなさんもご存じのように人災であります。
備えをしなかったための東京電力の人災であります


その結果我々は住むところを奪われ、住めなくなりました。


しかし東京電力はちゃんと会社はあります。
そして、社員は自分の家に住んでいられます


我々は、もう刑務所のような、収容所のような仮設住宅に住まわされております。


これも大変、人権から言うと、
まったく被害者である我々がひどい思いをして、
加害者である東京電力の体制は依然として同じだという事は非常に不満でございます


また、福島県内に限らず多くの地域が放射能に汚染されております
「強い放射能の中で生活をしていても、にこにこ笑っていれば大丈夫だ」というような、
そういうようなデマを言いふらす学者さえ登場しました


こんな歴史が過去にあったかどうかは私にはわかりませんけれども、
非常にこの話についても不満を持っております。危機を持っております。



福島県内に住む子どもたちが今どんなに悲鳴を上げているかという事が、彼らには伝わらない事を、
今日多くのみなさんに伝えることができて、私は非常に良かったと思っています。


そして、また、これからこの活動を通して、全世界のみなさんに現状を訴えてまいりたいと思います。(以下省略)

柳原弁護士:34:33〜37:06


今日のUPR審査を受けて、3つの印象があります。


一つは世界各国は日本の人権状況について現状認識が全くできていないという印象です。
1回目の2008年のUPR審査の時に、
延長として連続性の中に継続性の中にいるという認識をしているというふうに思いました。


しかし、日本は2011年の3月以降、人権状況は一変しています。
この時以来日本は放射性物質からの不断の攻撃という、
言わば目に見えない、匂いもしない低線量被ばくの核戦争という戦争に突入し、
いま尚、その戦争の継続中にあります。


その戦争の最大の被害者は、子どもたちです。
彼らの命への脅威です。
この現状認識が世界の各国は全くできていないことに驚きを隠しきれません。


もうひとつは、死刑制度の熱心な言及があった事です。
「犯罪を犯し死刑判決を受けたものを救済すべきだ」という勧告をされていました。


だとすれば、福島の子供たちは犯罪も犯していないのに死刑と同様の命の危機にさらされています。
このような福島の子どもたちは救済すべきだと勧告するのが当然だと思います。

死刑判決に言及する世界の人達は、
このような福島の子供たちも当然言及すべきだというふうに思いました。


最後に、オーストリアが唯一福島の子どもたち、人権に、
オーストリアの政府の、子どもたちは唯一福島の子供たちの人権に言及しました。


1960年代の最大の人権問題はベトナム戦争でしたが、
それが世界に認知されたのは5年以上かかりました。
しかもそれは市民たちチョムスキン達の不断の取り組みによって、その認知がされました。


私たちも同じように市民の不断のですね、取り組みを通じて、
この福島の問題が日本のみならず、世界の最大の人権侵害の問題であるということを、
世界に認識してもらえるように取り組みをする決意を今日新たにしました。
   以上です。