一夜明けて・・・脱原発の最大公約数を

cangael 2012/12/17 00:31
大変な結果ですね、がっかりしています。結局、原発は争点にならなかったということをみとめなけれなりませんね。それよりは民主党の情けなさに反発が大きかった、それに、野田さんの破れかぶれ解散が完全に相手のペースにはめられた。準備が出来ていた自民、公明、みんな、がシッカリ闘って、維新はまあまあ、民主をこえるかもしれませんね。さあ。どう受け止めたらいいのか・・・・一晩寝て考えますね。。。

昨夜、keniti3545さんのブログに書き込んだ私のコメントです。
一夜明けました。まず、昨日午後唐池公園を通り抜けたときの美しいプラタナスの黄金色の輝きを。
以前からブログにメモっておきたいと思った記事がありましたので、その記事を。「おとじろうとらいるのひび」さんに引用されていた自民党河野太郎氏の「最大公約数を」という記事です。今朝のモーニングバードだったか、河野氏が出演されていて持論のこの話をされていました。引用先:http://www.taro.org/2012/12/post-1289.php

最大公約数を

2012年12月01日 22:44|核燃料サイクル電力自由化


脱原発、反原発、卒原発、なにやら原発....

脱と反と卒は何がどう違うのか。

原発を政策の中心に据える新党がいろいろと出てきたが、今、大切なのは原発に関する意見の最大公約数をまとめることではないか。


細かい違いをあげつらってお互い批判しても前に進めない。原発政策が争点の一つになるのはこの総選挙が初めてだし、マスコミが原子力ムラのお金や利権からやや独立して報道できるのもはじめてだろう。だから、いろいろと細かい意見はあったとしても、その最大公約数をみんなでまとめるべきだ

たとえば

一、使用済み核燃料からプルトニウムを取り出す再処理は、ただちにやめる。

一、原発の新増設・リプレースを行わず、厳格に40年廃炉を適用すれば2050年には脱原発する。

一、当面、火力、例えば天然ガスのコンバインドサイクルやマイクロガスタービン、石炭のクリーンバーンなどを活用するにしても、最終的には省エネと再生可能エネルギーに移行するために、固定価格買取制度を続けていく。

一、政策転換後に原子力等立地地域が経済転換できるように経済対策を実施する。


もちろん原発の即時廃止という声もあるだろうし、2020年までに、あるいは2030年までに脱原発という意見もあるだろう。あるいは温暖化対策ができれば、化石燃料の輸入代金が無理なく支払えれば、という条件をクリアできればという声もあるだろう。

しかし、遅くとも2050年までには脱原発すると決め、それをどこまで前倒しできるかどうかみんなで努力してみようということは合意できるのではないか。その結果、再稼働は必要ない、即時廃止できるということになるかもしれないし、2020年だねということに、多くの人が首を縦に振れるようになるかもしれない。


いまだに原子力ムラに囚われている人々を除き、最大公約数をとりまとめ、それをさらに前進させる努力をするべきで、同じ方向を向いている人同士が、こまかな違いを取り上げて批判しあうべきではない。それで喜ぶのは原子力ムラの残党だけだ。

本当に脱原発を実現しよう思うならば、同じ方向を向こうとしている人を批判するべきではない。一人でも多くの仲間と一緒に、同じ方向を向いて歩もう。

この記事を受けて「おとじろう」さんは自身のブログでこう続けています(引用先:http://blog.rairu.com/?eid=913

河野太郎氏が考える4つの最大公約数を私なりに解釈してみます。


1.に関しては、もっと具体的に「六カ所村の再処理工場と高速増殖炉もんじゅの計画は白紙にする」と言ってもらえれば満点です。

2.に関しては、もっと具体的に「島根、上関、大間の計画を白紙にする」と言ってほしい。そして、2050年は遅すぎです。その間に何かが起こらないと誰が保障できるのでしょう。(ちなみにリプレースとは廃炉にした原発と同じ敷地内に新たに新設をすることだそうで、浜岡原発でそういう計画が進められていたるそうです。)

3.に関しては、原発に代わる発電方法として最も現実的と考えられるます。

4.に関しては、これができれば、かなり早期のゼロが可能となると言う意味で、とても大事だと感じます。



というわけで、私が良いと思う「脱原発、反原発、卒原発」の最大公約は以下のようなものです

1.使用済み核燃料からプルトニウムを取り出す再処理をただちにやめる。プルトニウムを燃料 とする高速増殖炉の計画をただちにやめる。具体的には、 六カ所村の再処理工場と高速増殖炉もんじゅの計画は白紙にする。

2.現在計画されている原発の新増設・リプレースを行わない。具体的には島根、上関、大間の計画を白紙にする。現在稼動可能な原発は、できる限り早い時期に廃炉にできる方策を考える。

3.当面、火力、例えば天然ガスのコンバインドサイクルやマイクロガスタービン、石炭のクリーンバーンなどを活用するにしても、最終的には省エネと再生可能エネルギーに移行するために、固定価格買取制度や、研究開発の予算投入を積極的に続けていく。

4.政策転換後に原子力等立地地域が経済転換できるように経済対策を実施する。
いかがでしょうか。 (後略)

「おとじろう」さんは「2050年と言わなければならないところに、自民党所属の限界があるのでしょうか。2050年は、目標にはならないくらい長すぎると思います」と書いていますが、最後に河野太郎氏の動画を「おまけです。河野太郎のエネルギー政策「(事故前から、ユーチューブで流れていました)。わかりやすいので、是非見て下さい」と紹介されています。私も以前に紹介しましたが未だの方は是非。本当に分りやすいです。
コチラで:http://www.youtube.com/watch?v=yFCFKk5MOt0&feature=player_embedded

さて、これから脱原発はもっともっと広範囲な国民の願いをまとめていく運動にならなければならないと思います。民自公維新に投票した人たちだって、「誰だって原発を良いと思う人はいない」というのが本当なら、そういう思いの人たちを束ねる必要があります。原発維持・推進の人たちが少数ならば、多数が姿を現すような方法、脱原発の「最大公約数」という考え方は必要だと思います。敵(原発維持・推進)は少なく味方は多くです。味方を敵にまわすようでは最初から負け戦になります。仕切り直しの出直しです。
◎「内田樹の研究室」が早速「選挙結果について」です:http://blog.tatsuru.com/2012/12/17_1053.php