「ちちんぷぷい」の嘉田さんと「未来の党」

今回の選挙、投票率が戦後最低とか。選挙どころかの人たちが多かったのか、首を絞める事になる…ということまでは考え及ばなかったか。夏の箕面市市長選挙は無投票でしたし、市会議員選挙も5割をはるかに切る最低の投票率で、維新の会の新人がアッと驚くトップ当選。その時のショックがあってか、今回の衆院選も何となくその傾向が続いているようで、それも、選挙後のイヤ〜〜な気持ちの原因かもしれません。

ところで一昨日の夕方、毎日放送の「ちちんぷいぷい」で偶然、未来の党の嘉田さんのインタビューに遭遇。未来の闘いぶりを紹介しているところでした。慌てて写真を撮りましたので、写真で内容紹介を。
「総選挙、闘ってどうでした?」という問いに、「もっと議席を取れるだろうと期待はしておりましたが、これは、これで…厳粛に受け止めなければ」。
12月4日の公示日の一週間前、11月27日に「日本未来の党」を立ち上げて、その後すぐ「国民の生活が第一」が合流、選挙戦に。
選挙後の毎日放送のスタジオ出演を終えて「ぷいぷい」のインタビューに答えた嘉田さんは、「あと2週間欲しかった。チラシも何もそろわなくって・・・」とその大変さを。


選挙戦に入って、原発が争点化されていないことが判ってきます。
人材も不足していますし、空白地域も多く、出来たばかりの新党は浸透していません。
大変な困難の中、それでも全国を駆け回る選挙戦に手ごたえを感じる場面も。
しかし、準備不足はどうしようもありません。嘉田さんは「民主党への批判をかぶった面もあった」とも。どういう意味なのか・・・。民主の不評が元民主の「生活」にも及んで・・・ということなのかも。政権交代民主党に入れたけれどガッカリした人たちの殆どが自民党と維新にまわって、未来には来なかったということですね。「生活」支持者の全部がソックリ「未来」支持に流れなかったとしたら、小沢さんの読み間違いがあったのかもしれません。
インタビューの後メールの質問に嘉田さんが答えるコーナーがありました。録画場面でも滋賀県だったかで「嘉田さんは応援しているが古い体質の小沢さんと組んだのがわからない」と言った方がいましたし、メールの質問でも、同じように「嘉田さんは応援しているが、正直、小沢さんが苦手。これからも小沢さんと一緒にやっていくのですか?」という質問がありました。
嘉田さんは、「これは両方あります。嘉田だから悪いと言われる事も、小沢さんが悪いという人も。しかし、小沢さんがいなければ私たちは選挙にすら出ることは出来なかったでしょう。9人の国会議員を得たのですから、ここからスタートです」という答え方でしたが、その通りだったと思います。

そのほか、「地方と中央の問題では、関西広域連合で橋下さんと意見が一致して共に戦ってきた、これからも、地方からできることを、そして中央官庁の無駄をなくしていくということでは橋下さんとも協力して・・・」と発言。ゲストの桂ざこば氏は大の小沢嫌い、「ほんなら小沢さんより橋下さんと一緒にやればよかったのに」と。嘉田さん、「ところが、原発に関して、途中から石原さんと一緒になってから、原発問題で後退されたようなので・・・」と適確に、というより、それが未来の党立ち上げのキッカケともなったわけですから、キッチリ答えておられました。

「小沢さんが苦手」というのはやはりここ数年(それ以上)のマスコミ寄ってたかっての人格破壊攻撃の標的になった政治家のイメージによるものだと思います。ドイツの「みどりの1kWh」で、現地で小沢さんを取材した記者さんも、<こうした小沢代表の発言を聞いて私は驚くことが多く「政治家小沢一郎の考えを私はこれまで何も知らなかった」と反省した。私の小沢代表についてのイメージは日本のマスメディアの報道や時々手に入れる週刊誌のゴシップ情報に知らず知らずのうちに影響されていたのではないだろうか>と書いています。(蛙ブログ10月29日:http://d.hatena.ne.jp/cangael/20121029/1351489803
脱原発を叶えようと思えば、原発による既得権益者である「ムラ」の必死の抵抗にあい前途多難は必至です。これからも、またこの種のネガティブキャンペーンとも闘っていかなければなりません。そういうキャンペーンに打ち克つ為には、一人一人が、まず考えてみる、疑ってみる、情報を集めて確かめてみるということが必要です。有権者自らが新しい強くて賢い有権者になる以外に日本を変えていくことはできないと思います。3・11以後は安全神話に騙されない、放射能汚染隠しや事故の被害を小さく見せようとしたり、福島をなかったことにしようとすることにも負けないで真実を求める国民の一人でありたいと思います。
未来の党」をネットで調べていたら選挙後の党声明が見つかりました。貼りつけておきます。(引用先行方不明)

日本未来の党   選挙結果を受けて(党声明)


国民の皆さんの選択肢がないという声に応えた私たちの新党、未来の党は、国民の皆さんの期待に十分に応えることができませんでした。結党から三週間足らずでの総選挙・投票日という戦いでした。準備不足が原因です。
何とかしてほしい、総選挙での選択肢を示してほしい、多くの多くの国民の皆さんの声を、ネットワークを生かし、原発をはじめとする既得権益を守ろうとする旧体制を破る力、大手メディアも加わった争点隠しを打ち破る力に、思いを一つにするには、時間と力が私たちには足りませんでした。
しかし、確実に言えることがあります。政党の、その理念の、その政策の一番に原発ゼロ社会をめざした卒原発を掲げ、その旗に集う政党が初めて国会に、国民の皆さんの懸命な努力によって誕生したことです。皆さんの努力に、ご支持に心から感謝します。
今後、今日のスタートを第一歩として、同じ思いの人を広く求めながら、より大きな高みをめざして進んでいきたいと思います。 参議院選に向けて、これからが、スタートです。

早速選挙後の課題を考えているブログのご紹介です。
◎「いつまでも下を向いているわけにはいきません―次は参院選です」http://blog.goo.ne.jp/ikiikimt/e/e896d2effc6a60f8d4609b647daf2aa9
◎「選挙結果をうけて」http://d.hatena.ne.jp/nankai/20121216
◎「未来の党を総括」http://d.hatena.ne.jp/keniti3545/
◎「脱原発意志つなぐ 市民ら「望み捨てない」 日比谷イベント」 http://blogs.yahoo.co.jp/phkhn641/14470807.html