新装阪急百貨店見物

今年気になっていること、考えてみたいこと:

日経のお正月号に若い評論家の「反対ばかりではダメ、代案が無ければ」という言葉がありました。(「行動する批評家」荻上チキ(31歳):「これはダメ、あれもダメ、というのは知識人のやる事ではない」日経1日)
これは橋下大阪市長が言ってきたことです。橋下氏の場合は主に反対意見を封じる時に使われます。立場によって、あるいは役割によって、その問題の当事者が反対の声をあげることは意思表示の一つであり、なおかつ当事者の役割でもあると思います。その反対を受けて考え直す立場の人が、反対するなら代案を示せと応じることは、自分の役割を放棄して反対を封じる非民主的な態度であると思います。
でも、当事者でない立場の者が反対することはどうなんだろう・・・・と考えると、これは一理あると思います。たとえば、憲法九条を無くすのに反対なら、国防、安全保障の問題は…という場合には代案というか「どうする」という考えは必要だと思います。

もう一つは、大きな問題だと思うのですが、沖縄、オスプレイ脱原発と並べてくると、アメリカが出てきます。アメリカが出てくるとクルリを向きを換えて戻ってくるのはいいのですが、そこでグルグル問題が廻りだす。堂々巡りをしていつまでたっても問題はそこに在って解決しない。
民主党の場合がそうでしたが、今度の安倍自民党の場合は、アメリカ側から問題を解決する方向になりますので、日本の立場はなく、反対する日本人をなぎ倒していくような解決策が取られると思います。日本人が選んだ政府が丸きりアメリカと同じ立場で考えるのですから、政権担当者は悩まなくて済むし反対勢力を制圧する方法にまい進する方向です。それでいいのか…と国民が問われます。脱原発を望む限り、今度はアメリカと限りなく一緒に行動する日本政府を相手にしなければなりません。

孫崎さんの「戦後史の正体」で分類されるアメリカに抵抗した自立派の政治家というのは皆権力を行使できる立場にあった政治家です。そういう立場にあってはじめて日本のためかアメリカのためかという選択を迫られた際の判断が問題になるのであって、最初から対米自立とか従属反対を標榜する共産党社民党がどんな事を言っても何の力もありませんし、ついて行く人は少ないということです。

12月にこんな事件がありました。トモダチ作戦三陸沖に現れた空母レーガンアメリカ兵が被曝、日本政府にウソの情報を流したと責任を問い、賠償を求めてきました。これは、沖縄問題でギクシャクしていた時期、日米同盟の存在をアピールするために日米で取られた作戦であり、直接的には責任は危険を承知の上・安全性を無視した日米両軍事トップの判断にあると思います。
私が問題にしたいのは、以前から原発の仕事に従事して被曝労働をしていながら既に許容量を超えて全国に散らばっている元原発労働者及び今も危険を承知で事故収束のためあるいは生活のために原発事故現場で働いている人たち、そして非常時だからと国が安全基準を高めに設定した地域で住んでいる人たちや子供、妊婦、などなどの原発被害者と今回訴えを起こしたアメリカ兵とは同じ被害者であり、当時「直ちに健康に影響はない」とウソ?を言った政府や東電の責任者と米空母を三陸沖に浮かべて危険な任務を強制したアメリカの指導者たちは同じ原発加害者ではないかということです。

脱原発は本来多数派であるはずです。衆院選の結果でも得票数の過半数脱原発派が占めていました。多数派を圧倒的多数にして現政権にプレッシャーを与えるためには・・・電気代が高くなるのでは?とか経済が立ちいゆかなくなるのでは?とか仕事を無くす人たちが困るとか、地方の経済が回らないという疑問や問題点に対してキチンと答えを出すこと、答えを出してくれる政治家が出てくれること、あるいは、出させるようにしていくことが必要です。それに、核のゴミの最終処分の問題では日本のどこかに場所を決める必要だってありますし、除染の問題ですら、取り除いたゴミの置き場所はどこかに場所を決めなければならないのですし、先送り、見て見ぬふりは為政者だって国民だって出来ません。
今年は、一つ一つ現実的に問題を考える、そのためには私たちだって出来ること、引き受けなければならないことを選別していく必要も出てくるのではないか・・・と考えています。大阪でガレキ処理の反対を訴えて不当逮捕され年末に釈放された方の会見を読むと、公安警察は幼稚だ、頭は全共闘時代、「暴力革命」云々…という話が出てきて驚きました。同じように、警察の中では未だに戦前の思想犯の取り締まり時代のような考え方で生きている人がいるということもある人のお話から知りました。そういう人たちも市井の人ですし、脱原発に回ってほしい人たちです。釈放された方は、反対の仕方を我々も考えなければと仰っていました。

夏には参院選も控えています。政治や政治家をもう一度選ぶ機会がありますので、考えてみたいと思っています。

昨日は、昨年秋に7年ぶりの改装工事を終えた阪急百貨店に行くことに。動く歩道の切れた先が見事に綺麗になっていました。
吹き抜けの催し会場では階段状の席が一杯になってお正月らしい筝曲の演奏がありました。何処も一杯の人出。3時ごろなのに食堂もレストランも喫茶も順番待ちの行列でした。
エスカレーターでとにかく最上階までと、13階の見晴らしの良いロビーへ。
写真のショーウインドウは、嵯峨流の生花によるお正月飾り。
下、ロビーからの写真、真ん中は、御堂筋と手前左は曽根崎警察所、右側は阪神百貨店、左、北摂の山も遠くに見えます。
左の写真、手前左の阪神デパートから西梅田の方向、右側が大阪駅正面になります。昨日は大阪でも4.5℃でした。

箕面の駅から我が家までは歩いて10分ほど。冷え込んだ空を見上げると真ん中に三つ星を抱えたオリオン座が。
近くに強く輝く星は、オオクマ座かコグマ座の北極星? 柄杓から北極星を探すんでしたっけ?