真冬の芦原公園と木下作品と洋上風力発電

用事があってお昼過ぎ街へ出ました。久しぶりに公園を通り抜けてみようと回り道を。冬の公園は意外と明るいのです。それは、広葉樹が葉を落としているから。ケヤキの大木は丸裸で普段は見られないメープルホールの三角屋根もこの角度から見えます。
鈍い日差しの冬の公園。一組の親子とハトともう一人の通り抜けの女性しか見当たらず。12時過ぎの帰り道は小雪がチラつく寒い日となりました。
昨日の17日は午後からSさんと阪神淡路大震災の話になりました。Sさんは亡きお母さんが入院していて震災の翌日のヨガとその後の新年会は参加していなかったとか。私は丁度幹事役でしたので、予約していた被昇天学園近くのレストランにもしやと思って電話をすると、材料は買ってしまっているので来てほしいとのこと。翌日、レストランのある山麓線は、当時まだまだ車の往来などは少ない頃でしたが、関東方面からの水のペットボトルやトイレットペーパーなどをドッサリ積んだ自家用車やトラックや重機の車が渋滞するほどの混み方。国道171号線が西へ向かう車で渋滞、それを避けた車が迂回していたのです。事の重大さを改めて知ることになりました。
この震災は我が家にとっては夫の転職の年として、「あれから何年」という基準にもなっています。18年前、夫が一番長く勤めた会社を辞める決心をしていた時の地震でした。そして、就学前の二人の子供を連れて3年間過ごした懐かしい場所が跡形もなく焼けてしまったのを4月に入って夫と二人で訪ねて、空襲の焼け跡みたい…と。阪神高速の無残な姿と火の手の上がるテレビ画面をいつまでも見続けていたあの日、6400人を超える犠牲者と、その後のあれこれ。こんな惨事は二度と無いと思っていたのに、それから続いた全国アチコチでの大きな地震。挙句の果てが2012年3月11日の地震津波。そしてそれに続く福島での原発事故。ここ18年間、日本は忘れたころの地震ではなくなっています。
◆昨日のNHKクローズアップ現代」は映画監督の木下恵介を取り上げて「弱く、美しき者たちへ」。ゲストは山田太一氏。
今年度、カンヌとベネチアの両映画祭で木下恵介監督の作品が上映されたそうです。世界で評価される映画監督と言えば黒沢さん、小津安二郎、ついこの間亡くなられた大島渚北野武さんあたりでしょうか。そういえば、木下恵介監督が取り上げられる・・・というのはなかったかもしれません。それが、今、世界的にも評価され、日本でも上映会が若い人たちでいっぱいになるという再評価の動きはなぜなのか?
NHKのサイトでソックリ内容を読むことが出来ます。そこの案内から:<それが今、注目され始めた理由として挙げられるのが、木下の圧倒的な「共感力」。戦争や差別・暴力にふみにじられる庶民の慎ましい生き方に共感を寄せ続ける力だ。なぜ今、「共感」なのか。そして「究極の共感力」とは何か。木下の生い立ちや代表作誕生の舞台裏に迫りながら、弟子で脚本家の山田太一さんと共に考えていく>。 全文はコチラで:http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail_3295.html
◆◆さて、昨日は木曜日、モーニングバードの玉川徹さんの「そもそも総研」は新エネルギーとして洋上風力発電を取り上げていました。技術は開発されても実用化を阻むものが・・・それは電力会社が送電網を持っていること。これがネックになっている。早く発送電分離をして新たな送電会社を作ることが、脱原発のためにも必要ということです。あわてて撮った写真ですが、並べて見ます。

長崎県(かば)島の海に浮いている風車、そして九州大学大屋裕二教授のプロジェクトは浮体式発電施設。コチラはレンズ風車を組み合わせて筏のようにして漁礁にも養殖いかだにもと漁業とも共存。その上風車の周りの輪っかで気圧を下げて風力を2〜3倍にもして利用するという優れもの。
残る問題は、富士通総研高橋洋主任研究員が解説します。「発送電分離をして送電だけをやる会社を作る。そうすうると原発も風力も同じお客様だから、当然接続もするし、足りなければ送電料金で回収できる送電網を建設する。送電のみのことを考える会社を作らなければ再生可能エネルギーのための送電網への投資は進まないだろう。ドイツの国民は送電網建設はコストとは考えずに投資だと考えている。」