箕面ビールと朝刊からあれこれ(循環器センター、汚染水と競争力会議)

◆一昨日だったか昨日だったかNHKの関西ローカルで地ビール箕面ビールが取り上げられました。社長は36歳の女性(↓)です。
新鮮な出来立てのビールを飲んでほしいと。今のところホップは輸入モノなので、いずれ国産でと張り切っておられます。

◆◆もう一つわが町ニュースです。国立循環器病研究センターの移転先吹田市内に決定しました。
施設の老朽化で移転に検討していたのですが、11日、移転先を吹田市の旧国鉄吹田操車場跡地にすることが決まりました。

 同センターを巡っては吹田市と、隣接する箕面市が誘致を争っていたが、同日、吹田市に「早期かつ確実な用地確保が可能」などとして移転決定を通知。箕面市に移転断念を伝えた。1977年に開設された同センターは2004年から現地での建て替えや移転が検討されてきた。吹田市のほか、茨木、箕面、池田の近隣3市が候補として名乗りを上げ、11年12月に外部有識者による検討委員会を設置。吹田市箕面市の誘致合戦になっていた。操車場跡地と並ぶ有力候補だったのは繊維卸団地などがある箕面船場地区。千里中央駅から北大阪急行の延伸が実現した場合に設置する箕面船場駅(仮称)周辺を土地区画整理し、センターを誘致する計画だった


 同センターは箕面市には「早期かつ確実な用地確保に懸念があり、将来のセンターの展開発展の可能性等にも課題が残る」と説明。検討委員会が昨年5月にまとめた報告書では、交通アクセスや研究開発拠点としての発展性などを考慮し、箕面市船場地区を評価する声が多かった。 

箕面市長「出来レース 厚労省・センターに抗議 


倉田哲郎箕面市長は11日、移転先の選考過程に疑義があるとして田村憲久厚生労相と同センターの橋本信夫理事長に抗議文を送った。選考過程の検証と公正な候補地の再検討を求めている。
記者会見した倉田市長は、2011年8月にセンターから周辺自治体に誘致以降の確認が初めてあった際に「形式的な確認なので『意向なし』と回答してほしいと働きかけがあった」と指摘。「当初から吹田市ありきの出来レースとの疑念を持っている。税金が使われる組織の意思決定のあり方として公共性、公開性が担保されているか疑問だ」と決定を批判した。

◎循環器病センターは父も定期的にお世話になっている病院ですので、近くなればいいということはあるのですが、病院の移転先としては箕面は環境面が良いし、北大阪急行が延伸されるなら便利にもなるので良いかもしれないと思っていました。倉田市長の言うことが本当だとしたら一石を投じるのもいいかもしれません。
写真は昨日用事があって出かけた千里中央セルシーの花壇のタチアオイ。珍しいサーモンピンクの花は、重さに耐えかねて横になっていました。

◆◆◆11日、東電は廃炉に向けた作業が続く福島第一原子力発電所を報道陣に公開した。

東電、福島第一を公開 のしかかる汚染水 
             容量1000トンのタンク 縦3列横15列

廃炉混乱の象徴 タンク増設、綱渡り

 東京電力が11日に公開した地上タンクは、福島第一原発で続く廃炉作業の混乱の象徴だ。
 原子炉の冷却に伴う汚染水は想定外のペースで増え、原発敷地内の空き地を埋めるようにタンクが追加されていく。5日には急ごしらえのタンクの継ぎ目から水漏れが発覚するなど、汚染水対策は迷走が続く。
 東電と政府は、汚染水が増える元凶となっている地下水の流入を阻むため、敷地内の地下を凍らせて凍土の壁を作る計画を公表。2015年度の運用を目指している。世界でも例がない試みで効果は未知数だ。
 11月に搬出を始めるとした4号機の使用済み核燃料も、取り出した後にどこでどう処理するかが定まらない廃炉に向けて解決すべき課題は山積している。

◆◆◆◆さて、最後は「競争力会議 楽天三木谷社長に聞く」
この記事に目が留まったのは、先日「日本がアブナイ!」さんで、政府の産業競争力会議(議長・安倍晋三首相)に参加している三木谷社長が、医薬品のインターネット販売で、意見が聞き入れられなければ会議から退くと言って、それで安倍さんが折れて「全面解禁」に踏み切った。それを今度は自民党内から「安倍首相はいつから三木谷のポチになったんだ」という批判がでたという記事を読んでいました。(安倍は「三木谷のポチ」&「公約違反」〜医薬品ネット販売解禁に批判続出:http://mewrun7.exblog.jp/20622067/

ところがこの記事では、三木谷社長は「産業競争力会議に点数をつけるとすれば75点。最大の成果はTPPの交渉参加を側面支援したこと規制緩和も道筋は示せた。あとは安倍首相、菅官房長官らの実行力にかかっている。既得権益を守る人々に阻まれて総論賛成、各論反対になったのでは0点だ」と答えています。

△薬のネット販売全面解禁について、首相にはご理解いただいたと思うが、最終的には25品目が例外扱いで、『医薬品のネット販売を省令で規制する根拠はない』という最高裁判決に反する。これでは規制強化だ。
△英語教育推進も骨抜きにされた。私は国家公務員試験や大学入試に英語能力テスト『TOEFL』採用すべきだと主張した。翻訳能力から会話能力に重点を移すにはTOEFLが最適だ。しかし最終案は『TOEFL等の採用』になっている。『等』が入ったことで、在来型の英語テストが生き残り、本来の狙いが曖昧になった
△インターネットをドイツの高速道路のように無料で利用できるようにする『インターネット・アウトバーン構想』はソックリ抜け落ちた
原子力発電所の再稼動に対して慎重論を唱えた議員は私だけではなかった。日本で電気料金が高いのは地域独占が続いているからだ。両論併記をお願いしたが結論は再稼動推進になっていた。
△「さまざまな議論をしたが、結局、官僚のシナリオ通りになった。安倍首相は今後も期待するが、今回は変革を阻む抵抗勢力の頑強さを痛感した」(日経朝刊9頁)

規制緩和にも、上には上があるものです、ただし、電力の地域独占を廃して発送電分離は推進してほしいです。