自民に陰り・川勝平太静岡県知事再選と「外交の失敗は一国を滅ぼす」

◎昨日、夫は山の歌の会で送別会があるからと、午後から手作りのおつまみづくりを始めました。
茹で卵を作ったり、冷蔵庫からチーズや福井のお土産の蒲鉾を取り出して、それらを全部燻製にし始めました。キュウリを塩麹づけにしたり、山の料理を結構手際よくやっています。持ち寄りのお別れ会のようです。
そのお別れ会の主役は、去年、仕事を辞めて1年間、南三陸へボランティアに行っていた女性で、歌の会ではキーボードで伴奏を担当されていた方。そういえば、去年送り出す時も、歌の会の皆さんがカンパをして送り出したという話を聞いた覚えがあります。1年間現地ではテントで寝泊まりだったそうです。そして、ボランティアの傍ら、長野県出身の同じボランティアの先輩と恋をして、結婚に至るというお話になったそうです。今月、すでに入籍も済ませて、新婚生活は長野でスタートだそうです。若い世代の新しい生き方です。お幸せに!

サッカー日本代表、ブラジルのコンフェデ杯。16日早朝の第1戦の対ブラジル戦は一人で起きてテレビ観戦したのですが、相手が強くてガックリでした。イタリア戦は日付を間違って早朝にあるのを忘れていました。3:4の惜敗とか。シマッタ、ブラジル戦じゃなくてコチラを見るべきだった〜と後悔しました。ニュースで見ると前半は果敢に攻めて先制点。前半2点で終われれば良かったのに1点返されての後半、守りがまずかったのか・・・オウンゴールがあったり、でも、諦めないで3点目を入れたのに・・・相手が上でした。これで2敗、1次リーグ敗退が決定。来年のW杯までちょうど1年。ザッケローニさんは差を埋めると。1年間で何処まで成長できるか楽しみです。その前に次の日曜メキシコ戦があります。夜にはキリンカップの放送があり、女子サッカーなでしこジャパン」がニュージーランドと引き分けていました。コチラも楽しみです。ブラジルと言えば来年のW杯開催を控えて、反対の大きなデモが繰り広げられています。トルコと言い、どこの国も抱えているものがありますね〜
◎このところ、イケイケドンドンの自民党もすこし陰りが見えてきました。
維新の勢いも見る影もなく都議選の結果次第では橋下代表の進退問題もという状況です。
自民党参院選公約を発表した。メディアは安倍政権の支持率、自民党の支持率が高いと報じているが、信用できない。静岡県知事選でも自民党推薦候補者には票がまったく集まらなかった。全国で行われている地方選挙で、自民党はまったく勝っていない。4月に実施された、青森市長選、名古屋市長選、小平市長選、5月に実施されたさいたま市長選、千葉市長選、八千代市長選などで、軒並み敗北、不戦敗などを喫している。安倍政権の暴走に対して、強い懸念を感じる市民が急激に増加しているように見える。」という書き出しで、植草一秀氏の20日のブログ「安倍晋三自民党に本当は逆風が吹き始めている」はスタートしています。
そして「生活・社民・みどり・共産+民主の一部」の「反・自公+みんな維新」勢力が「大同団結の選挙協力をして参院選に対応できるように」と呼びかけています。
「民主の一部は、自民党別働隊であり、憲法改正、TPP、原発再稼働に賛成する勢力である。民主党の堕落が政権交代を破壊した主因であり、民主党をできるだけ早く、主権者勢力と既得権益勢力とに分解することが必要である」とも。
また、「国政選挙に際して、主権者が判断しなければならない五大テーマは、原発  普天間  TPP  消費税大増税  憲法  である。主権者は、この五大テーマに対する判断を軸に、参院選への対応を決定する必要がある」とも。参考になる考え方だと思います。全文はコチラで:(http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2013/06/post-a481.html

◆16日の日曜日、静岡県知事選で川勝平太氏が再選を果たしました。久しぶりの良いニュースと思っていたら、「日本がアブナイ!」さんが「毎日、政治に関するイヤなニュースが続く中で、チョットだけ明るい気分になれた」と言って取り上げています。

◇『任期満了に伴う静岡県知事選が16日投開票され、中部電力浜岡原発(同県御前崎市)の再稼働の是非について、県民投票で判断する方針を掲げた無所属現職の川勝平太氏(64)が、自民が支持する新人候補ら2人を破り再選した。 中部電は東海地震など南海トラフ震源とする巨大地震に備え安全対策を2015年春までに終える方針だが、再稼働には今後、県民投票という高いハードルが立ちはだかる。当日有権者数は302万6955人、投票率は49.49%(前回61.06%)。


 川勝氏は県民投票の実施時期を明らかにしていないが、実現すれば米軍基地の整理・縮小と日米地位協定見直しの賛否を問う沖縄県民投票(1996年)以来で、原発再稼働の是非を問うのは全国初。


 浜岡原発東日本大震災後の11年5月以降、政府要請で停止している。選挙戦で川勝氏は再稼働の前提として(1)徹底的な安全性の検証(2)使用済み核燃料の処理方法確立(3)県民投票の実施ーーを挙げた。前回は民主などの推薦を受けたが、今回は「脱政党」で臨み、一部経済界など自民支持層も取り込み優位に選挙戦を展開。民主と連合静岡が水面下で組織票を固めた。再選を決めた川勝氏は再稼働について「最終的にどうするかは主権者である住民に聞くべきだ」と約束した。<後略>(毎日新聞6月17日)』


◇『川勝氏は16日夜、NHKの開票速報番組の中で、中部電力浜岡原子力発電所について、次の任期の4年間に再稼働を判断するのかという質問に対し、「無理だ。あと2、3年は動かせる状況が客観的になく、中部電力もそれはよくご存じだ。
 原発の下の地層をチェックするのも3、4年で簡単にできるとは思わない。津波の防波壁の工事が終わってからすぐに、再稼働について是非を問うのは機が熟していない」と述べ、難しいという認識を示しました。(NHK6月17日)』

◎この記事は、実は「外交の失敗が国を滅ぼす+日米首脳会談見送り+静岡知事選、非自民の勝ち」(http://mewrun7.exblog.jp/20667699/)という長いタイトルの後半の記事でした。
前半の「外交の失敗が国を滅ぼす」というのは、自民党副総裁の高村正彦氏が富山県高岡市で講演した内容で朝日新聞(6/15)に掲載されたものです。一部引用してみます。

高村正彦自民党副総裁『父は内務省の役人で、戦争前夜、近衛文麿首相の秘書官だった。「首相はこの会合に出てほしい」、「首相に会わせてくれ」とたくさん人が来たが、近衛首相はみんな断った。父はこう言われたそうだ。「いま自分は、日米関係修復のために死にものぐるいで働いている。 内政の失敗は一内閣が倒れれば足りる。だが外交の失敗は一国が滅ぶんだ」と。

 結局、日米関係の修復はうまくいかず、東条内閣で戦争に突入する。まさに一国が滅ぶ状況になった。父がなぜ「外交が大切だ」と小学生の私に何度も言うのかよくわからなかったが、わたしの頭にインプットされたことだけは間違いない。


一国が滅びないように、政治で何よりも大切なのは日本の平和を守ることだ。よその国と戦争しない。負けたら大変だけど勝ってもろくなことがない。それが一番大切なことだ。平和には、外交努力と一定の抑止力が必要で、これが現実的平和主義者の態度だ。(富山県高岡市での講演で)<朝日新聞6月15日>』

 
◇ちなみに、高村氏は、自民党HPに載っているインタビューの中で、こんな話もしている。


『テーブルをひっくり返すような事態は、大抵、感情的に私はスカッとする。国民もそういう場合はスカッとします。だけど、スカッとするために外交をやっているのではなくて、中長期的な日本の国益のためにやっているので、例えば、戦前、松岡洋右さんという人が、国際連盟脱退して、帰ってきたら、みんな国民はスカッとして大群衆が迎えましたよ。その結果が、真珠湾第二次世界大戦であり、そして、日本だけで300万人が亡くなって、外国軍隊に初めて駐留され、独立を失うことになったのです。外交をやる人間はテーブルをひっくり返してはいけません。』

自民党のなかに現憲法の平和主義を守ろうという国会議員がいないのか・・・と本当に残念に思っています。高村さんのこの記事を読んでいると、未だこういう人が副総裁の立場でいるのか?とホッとします。高市早苗氏の暴言を引き出したのはテレビのニュースでは自民党の女性の「原発は縮小すべきなのでは?」という意見でした。その回答があの暴言だったようです。高市さんは撤回・謝罪しましたが、擁護した菅官房長官は? そして参院選の公約には原発再稼動・推進です。
タカ派で戦前回帰志向の現政権一色に見える自民党ですが、あんな憲法改悪案、本当に本気でそうなの?と自民党の国会議員や党員の方たちの民主的な奮起を期待したいですが・・・甘いかな?

上の写真は我が家の紫陽花ですが、あとはYさん宅の生け垣の夾竹桃とそのお向かいさんの紫陽花。
そして赤紫のアジサイは、すぐご近所のブロック塀からのぞく紫陽花。