焼却炉反対のママの会と今朝の新聞から「靖国問題」

◆17日のブログで「さようなら原発」の10月13日の集会で焼却炉の問題を訴えた和田央子さんのスピーチを取り上げたところ、翌日18日のコメント欄で、「鮫川村の実証実験焼却炉に反対し、子供を守るママの会」のサイトのプロフィールが『分かりやすく良くまとまっている』と書かれていたので、訪ねて読んでみました。紹介してみます:http://samegawatohanawa.blog.fc2.com/

Author:水源の里
福島県東白川郡鮫川放射能物質に汚染された稲わら等を燃やす、世界でも例の無い実証実験焼却炉建設が進められています
そして隣町、塙町には、放射性物質の除染を目的とした木質バイオマス発電施設が建設されようとしています
新たなこの二次被害にあたる問題に心痛め、これからの子供たちの未来を心配したお母さん達を中心に「鮫川村の実証実験焼却炉に反対し、子供を守るママの会」として、同じ地域の賛同者を募っています。
同じ地域の、お母さん、お父さん、お祖父さん、お祖母さん、叔母さん、叔父さん、お姉さんも、お兄さんも、同じ思いの方ならどなたでも、集まりませんか?
一緒に、情報交換と、止める為に動いていきましょう。
鮫川村、近隣市町村にお知り合いがいらっしゃる方は、ぜひ、教えてあげてください。
私達もすべての日本国民と平等に、未来に向けて平和に安全に生きていく権利をもっています
情報等もお待ちしています。

◆日曜、今朝の日経新聞、「永田町インサイド」はデカデカと「靖国問題 米の本音は/国務・国防長官の千鳥ヶ淵献花、憶測呼ぶ」『アジア安定へ日中けん制』という見出しです。
大たいの内容の見当がつきますので、左端の囲み記事から後半部分を引用してみます。

首相、例大祭参拝見送り/中韓より米の反発懸念
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 首相には第1次内閣での苦い記憶がある。2007年7月、米下院は旧日本軍によるいわゆる従軍慰安婦問題について、日本政府に公式な謝罪を求める決議を採択した。首相が慰安婦の強制連行を事実上、否定する発言をしたためだ。背景には韓国系ロビーの激しい活動があったとされる。
 首相が靖国神社に参拝した場合、米国はこの時以上に強く反発するとの見方もある。
 「靖国神社の戦争資料館『遊就館』に行くと、反中国の展示はほとんどない。どちらかと言えば日本が米国に遣られたという反米の陳列館だ」。日中友好協会の会長を務める加藤紘一衆院議員は、首相が靖国参拝に踏み切れば中韓だけでなく米国との関係も壊しかねないと心配する。
 首相は昨年9月に自民党総裁に就任したとき「国の指導者が参拝するのは当然で、首相在任中に参拝できなかったのは痛恨の極みだ」と語った。靖国神社に自ら足を運ぶ考えを変えていない。どのタイミングで参拝するか。それは日米関係の行方にも影響する難しい判断になる。(政治部次長高橋哲史)

もう一つは、下の記事。ジェラルド・カーチス氏(コロンビア大教授)のワシントン(吉田直也)のインタビュー記事の一部を:

アーリントン訪問と同義/政治や宗教の中立性重視


―米側からみて千鳥ヶ淵墓苑と靖国神社の違いは何ですか。
靖国神社は宗教法人の神社であり、神道の神社である。お墓ではない。千鳥ヶ淵墓苑はアーリントン墓地と同じくお墓だ。アーリントン墓地は党派や宗教の違いも関係ない。政治的な背景が無く、中立的なところだ。アーリントン墓地と千鳥ヶ淵墓苑は似ている
靖国神社には東京裁判A級戦犯も合祀されています。
「米国人はA級戦犯の合祀が、中国、韓国との間で問題になっていることを認識している。しかし、今回のケリー、ヘーゲル両氏の千鳥ヶ淵墓苑の訪問はそれと関係ない。安倍首相に靖国問題について何かシグナルを送ろうとしたとも思えない」

靖国に祀られている人たちだけが先の大戦で崇高な精神で戦った犠牲者だというわけでもありません。日本の象徴である天皇陛下が、戦争責任者として裁かれたA級戦犯が合祀されていることを理由に参拝に行っておられないというのに、どうして無理矢理国会議員として参拝することをアピールしなければならないのでしょうか。逆に中国や韓国を意識しすぎているとしか思えません。
アメリカのアーリントン墓地に相当する無宗教で政治的にも中立なのは千鳥ヶ淵墓苑だという助言(?)は理に叶っていると思います。アメリカの言い分がもっともだというのなら靖国参拝はすべきでないですし、参拝すべきだと思っているのに、アメリカの反発を考慮するというのなら、中韓の反発にも考慮すべきです。「遠くの親戚より近くの友」。中国人や韓国人と結婚している娘を持つ知り合いがいます。平和が何よりです。
(写真はジンジャーの恐らく最後の花、凛として芳香を放っています。下の写真は、重なって咲く手前フジバカマとシオンではないかと。似ている花に野紺菊というのがあるのですが・・・わかりません)