金曜デモと「NHK経営委員・安倍カラー鮮明」

◆恒例の官邸前の金曜デモ、「特別な1日」さんのSPYBOYさんが先週からお休み予告されていましたが、ピンチヒッターでデモに参加されたhateheiさんが、報告されていますので、ご紹介します。

22日の衆院予算委員会共産党の笠井議員が、東京電力福島第一原発の汚染水問題について、首相に代わり答弁し続けた茂木敏充(もてぎとしみつ)経済産業相を一喝。「こういうのを完全にブロックしているというんですよ」と皮肉る場面があったそうです(引用先:http://blog.livedoor.jp/ryoma307/archives/7378456.html)。この笠井議員は、金曜デモ参加の常連国会議員でもあり、SPYBOYさんも写真入りで紹介される女性議員の吉良さんともどもブログの報告でも登場です。全文は「hatehei666の日記」のコチラで:「官邸前反原発デモ報告」(http://d.hatena.ne.jp/hatehei666/20131026/1382744591

◆今朝の日経新聞から気になるニュースを。
◇先ず2面「秘密保護法案国会に提出」の記事に「行政の過大裁量に懸念」の見出し。
◇そして4面にも、小さな囲み記事に読み捨てならない記事が。短いので全文移してみます:

NHK経営委員・安倍カラー鮮明/人事案に百田氏や本田氏

 政府は25日、国会同意が必要な12機関29人の人事案を衆参両院に提示した。NHK経営委員には、作家の百田尚樹氏、哲学者の長谷川三千子氏、日本たばこ産業顧問の本田克彦氏らを充てた。いずれも安倍信三首相に近い有識者で、安倍カラーが鮮明になった
 百田氏は、昨年9月の自民党総裁選直前、首相と雑誌で対談してから親交を深めた。保守派の論客として知られる長谷川氏も古くから首相と交流し、5月には首相公邸で会食した。本田氏は東大生だったころに小学3,4年だった首相の家庭教師を務めた。

◇そして、37面一頁使って「福島経済特集」の紙面には福島の安全・安心アビールに全力です。「風評被害払拭」のための「東北大使」に女優の秋吉久美子さんが選ばれています。「目に見えない放射性物質への恐怖は誰にもあります。私も怖い。ただ出荷される福島の農産物の放射線量が基準を下回っているのは事実です」。基準の決め方、測り方、などは公開されているのでしょうか。その上の風評被害は確かに払しょくすべきですが。「風評というのは、根も葉もないこと。根にも葉にも、あるの!!」という福島の農家の方たちの叫びを忘れることはできません。
◇そういえば、4面に、福島の新米を「もちもちで美味しい」という記事が。安倍首相が25日、首相官邸原発から30キロ圏内の広野町の山田町長と会って、事故後初めて出荷する今年の新米のおにぎりを食べて安全性をアピール。安倍首相は、7日に同町の水田を視察したとか。安全な食品のアピールの陰で、安全でない食品や耕作できない地域の農家の問題が置き去りにされていないか・・・小泉進次郎氏に頑張ってもらいたいです。


◆ところで今朝訪ねた「青空学園便り」さんは、「因果は巡る・みのもんた」でした。私は、今度の事件(二男の事件で降板)で初めて、みの氏が福島の原発発事故現場へ数回出かけた上で、オリンピックでの安倍発言に疑問発言をしたことを知りました。ところが、以前、みのもんた氏は「小沢攻撃の先鋒だった.朝ズバはその舞台そのものだった」んだとか。栄枯盛衰というか、なれの果てというか、「使い捨て」という言葉を使っておられますが、かつては原子力ムラの一員であっただろうに、邪魔になったらという結末です。
秘密保護法が閣議決定されたり、NHKの経営委員人事が誰でもわかる安倍カラーになり、福島の安全アピールに有名人を起用する動き。以前から勿論その方向は見えていましたが、戦前の報道関係が全く大本営発表の伝達に終始して、言論の自由はなく、反対意見は治安維持法で抹殺した時代に回帰しつつあるのを、戦中生まれの私などは、怖いほど感じてしまいます。
ですから、「青空」さんのブログの結び「本質的には,原子力村と自覚した国民との内戦を経なければ,日本は甦らないと考えはじめている.その観点から安倍内閣の政策を点検すると,まさに内戦の準備をしている.戦争のできる国づくり,というのは,何も外への戦争ではない.内戦準備なのだ! われわれもまた幻想を捨てねばならない.」が真に迫ってきます。全文はコチラで:(http://d.hatena.ne.jp/nankai/20131025
写真は加賀市の従弟が送ってくれた柿。日に当てて熟したトロトロの実をスプーンで食べます。そろそろ食べごろ。白い花はシュウメイギク秋明菊)、紫の花はクジャクアスター(孔雀菊)